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明日使えるOTC医薬品 提案のコツ

更新日: 2020年8月25日 児島 悠史

「これから食事に行くので、この口内炎を何とかしたい」と言われたら

「これから食事に行くので、この口内炎を何とかしたい」と言われたらの画像1

口内炎のほとんどは短期間で自然に治るため、基本的に薬を使わず経過観察でも問題ありません。しかし、口内炎で痛みがあると飲食がしにくくなるなど、生活に支障を来たすこともあります。そういった場合には薬物治療を考慮しますが、特にOTC医薬品は「今すぐ口内炎を何とかしたい」という応急処置が必要とされる機会も少なくありません。そんな時には口内炎の薬をどう選べば良いのか、顧客が最終的に何を求めているのかを意識した選び方を考えます。

Point

チェック 口内炎の一時しのぎには、患部を保護できる「塗り薬」や「貼り薬」が便利
チェック 「飲み薬」は、繰り返す口内炎には効果的なこともあるが、過剰摂取に注意
チェック 感染症や薬の副作用による口内炎を見逃さないための確認点

市販されている口内炎治療薬の成分と特徴

剤型 販売されている成分 特徴
軟膏剤 トリアムシノロン、アズレン 刺激が少なく、使い勝手が良い
貼付剤 トリアムシノロン 患部を保護できる
スプレー剤 アズレン 手の届きにくい場所にも噴霧できる
内服薬 ビタミンB、トラネキサム酸など 繰り返す口内炎には効果的なことがある

口内炎治療の基本は外用薬、「剤型」の違いが商品選びのキーになる

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。
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