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明日使えるOTC医薬品 提案のコツ

更新日: 2024年11月18日 児島 悠史

病中・病後の滋養強壮ドリンク剤は、「生薬」と「カフェイン」の違いで選ぶ

病中・病後の滋養強壮ドリンク剤は、「生薬」と「カフェイン」の違いで選ぶのメイン画像

風邪をひいたが敢えて薬を使うほどでもない、風邪は治ったがなんとなくまだ調子が悪い…そんなとき、滋養強壮を目的としたドリンク剤は良い選択肢になります。しかし、滋養強壮のドリンク剤は世の中に非常にたくさんあり、何を基準に選べばよいのかわからないくらい“似たような商品”が並んでいます。今回は、そんな滋養強壮のドリンク剤を選ぶ際に役立つ1つの基準を紹介します。

☞この記事でわかること
  • 滋養強壮のドリンク剤には「ビタミン類」が中心のものと、「生薬」が中心のものがある
  • 滋養強壮のドリンク剤は、「生薬」が配合されているかどうかで値段が大きく変わる
  • 睡眠を邪魔しない「ノンカフェイン」の商品は非常に少ない

滋養強壮のドリンク剤の使い分け①:中心成分は「ビタミン」か「生薬」か

滋養強壮を目的としたドリンク剤は非常にたくさん販売されていますが、その値段は1本100円程度の安いものから、1本数千円もする高額なものまで千差万別です。見た目は似たような商品なのにここまで値段が大きく変わるのは、その配合成分が全く異なるからです。

1本あたりの値段が100~300円程度と比較的安価なものにはあまり生薬成分は配合されておらず、ビタミン類やアミノ酸を中心とした「医薬部外品」であることが多いです。こうした商品は、何かしら薬理的な効果を期待するというよりは、不足しがちなエネルギーやビタミン類の補充を行うコンセプトの商品と言えます。

一方、1本あたりの値段が1,000円以上する高価なものには、ビタミン類やアミノ酸だけでなく、生薬成分も豊富に配合されている「医薬品」であることが多いです。「医薬部外品」の商品と違って滋養強壮作用のある生薬類が配合されているため、より確実な効果を期待したい場合に適した商品と言えます。

滋養強壮のドリンク剤の使い分け①:中心成分は「ビタミン」か「生薬」か

滋養強壮のドリンク剤に配合されている主な成分

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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