子どもでも使える“咳止め”は?チペピジンの使いどころと限界を解説
2026年1月、スイッチOTCとして鎮咳薬の「チペピジン」が承認されました。
医療用医薬品では『アスベリン』の名前で馴染みのある薬ですが、この薬はどういった場面で役に立つのか、どんな点に注意して扱う必要があるのか…セルフメディケーションに関わる薬剤師として知っておきたいポイントを解説します。
- 「チペピジン」はどんな場面で役に立つか
- 「チペピジン」を扱う上で何に注意する必要があるか
8歳から使える、貴重な「咳止め」のOTC医薬品『アスベリンせき止め錠Pro20』
咳は、風邪の症状としてもよくある一般的なものですが、特に子どもの咳は親にとって「咳のし過ぎで死んでしまうのではないか」という強い不安をかきたてます1)。
そのため、セルフメディケーションにおいても、子どもの咳症状には丁寧に対応する必要があります。
ところが、子どもが使える咳止めの商品は非常に限られています。
12歳未満への使用が禁忌に指定されている「コデイン」はもちろん、医療用医薬品であれば小児から使える「デキストロメトルファン」もOTC医薬品では15歳未満は使えません。
「チペピジン」の製剤であれば、一部に子どもから使える商品もありますが、鎮静性の抗ヒスタミン薬やエフェドリン類などが一緒に配合されているため、シンプルな“咳止め”としては選びにくい面があります。
そのため、子どもの咳に対しては、ハチミツなどの食品を利用したり、あるいはトローチ剤やシロップ剤といった“甘さ”や“粘度”を利用したりするなど、対応に苦心する場面が多くありました。
今回スイッチOTCとして承認された『アスベリンせき止め錠Pro20』は、医療用医薬品の『アスベリン』と同じ「チペピジン」だけの製剤で、8歳から使えるようになっています。
これまで、子ども用の“咳止め”を相談されて対応に困っていたような場面でも、良い選択肢になります。