麻黄湯はインフルエンザ患者の体質に注意!症状に合わせた選び方
麻黄湯は、インフルエンザに対して有効性の“エビデンス”がある漢方薬です。そのため、セルフメディケーションにおいては、インフルエンザの疑いがある人には麻黄湯を提案することがよくありますが、ここでは1つ注意しなければならないことがあります。
それが、そもそも麻黄湯がその患者さんの体質(証)に合っているか、という点です。
- 麻黄湯が適するのは、どんな体質の人か
- 麻黄湯が適さない場合、どんな代替案があるか
インフルエンザに対する麻黄湯のエビデンス
麻黄湯は、成人のインフルエンザに対して、オセルタミビルと変わらない有症状期間の短縮効果が報告されている漢方薬です(1)。
もちろん、オセルタミビルに比べればデータは乏しく、これだけで「抗ウイルス薬と同列で扱える」と言えるものではありません。しかし、発症から48時間以上が経過してしまい抗ウイルス薬の効果を期待できないケース、あるいは何らかの事情で抗ウイルス薬を使えないようなケースでは、麻黄湯は非常に重宝します。
セルフメディケーションにおいても、オセルタミビルのような抗ウイルス薬はOTC医薬品に存在しないため、インフルエンザ流行期に高熱を出している人の薬として麻黄湯は良い選択肢になります。
そもそも麻黄湯は、“実証”の人の“初期症状”向けの薬
しかし、この“エビデンス”が独り歩きし、「インフルエンザの疑いがあるときは麻黄湯を提案すれば良い」という小手先のノウハウだけが広く知られてしまっているところがあります。ここには、大きな落とし穴があります。