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  4. ヘパリン類似物質の使い所は?ワセリンや尿素との違い

明日使えるOTC医薬品 提案のコツ

更新日: 2026年11月6日 児島 悠史

「ヘパリン類似物質」の使いどころ~ワセリンや尿素との使い分け

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医療用医薬品の『ヒルドイド』で有名な「ヘパリン類似物質」は、保湿剤として非常に有用な薬ですが、実はOTC医薬品でも様々な商品が販売されています。しかし、安価な「ワセリン」や「尿素」の商品に比べると値段がやや高く、どんな場面でも気軽に提案できるわけではありません。

そこで今回は、この「ヘパリン類似物質」の使いどころはどんなところにあるのか、「ワセリン」や「尿素」とはどういった使い分けをするのが良いのか、薬剤師として押さえておきたいポイントを解説します。

☞この記事でわかること
  • 「ヘパリン類似物質」にはなぜ“保湿”の効果があるのか
  • OTC医薬品では、「ヘパリン類似物質」の商品としてどのようなものがあるのか
  • より安価な「ワセリン」や「尿素」とはどういった使い分けをすべきか
  • 「ヘパリン類似物質」の商品では、「目の周り」に使えるものと使えないものが混在している理由

「ヘパリン類似物質」が“保湿剤”として有効な理由

「ヘパリン類似物質」は、化学構造としては「D-グルクロン酸」と「N-アセチル-D-ガラクトサミン」からなる二糖が繰り返されるムコ多糖です1)。

構造には、硫酸基やカルボキシ基、水酸基など多くの親水基が含まれるため、水をよく集めて保持する性質があります。これが、「ヘパリン類似物質」が“保湿”の効果を発揮するメカニズムです。

医療用医薬品『ヒルドイド』としてもよく用いられており、特にアトピー性皮膚炎の治療などでは欠かせない薬の1つになっています。ちょっとした皮膚の乾燥や荒れ、ひび・あかぎれなどにも有効なため、OTC医薬品としても多くの商品が販売されています。

※「ヘパリン類似物質」が配合されているOTC医薬品の保湿剤

ヘパリン類似物質 RD-HPスキンクリーム、メンタームHPプラス、メンソレータムヘパソフトプラス、キュアレアドライ、クリニラボヘパリオ(クリーム/ローション)、ヒルメナイド(HD/スプレー/プレミアムクリーム/油性クリーム/ローション)、ビーソフテン(αローション/泡スプレー/クリーム)、ヘパソフト、ヘパロイド、マーカムHP(クリーム/ローション)、ルメリアHP

(日本OTC医薬品協会のデータベースに掲載されているもの)

「ワセリン」や「尿素」との違いは?~保湿剤を使い分けるポイント

基本的に「ヘパリン類似物質」は、「ワセリン」や「尿素」といった他の保湿剤に比べると、角質での水分保持作用が強力2)です。そのため、一般的に“高い保湿剤”を求められた際には「ヘパリン類似物質」が第一選択になります。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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