『小児科ファーストタッチ』の岡本光宏医師がクイズで解説! 薬剤師に知って欲しい「子どもと薬の話」

更新日: 2025年6月20日 岡本光宏

医師が3分解決!「小児の熱性けいれんへの解熱薬、予防効果はあるの?」

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熱性けいれんは、6ヵ月から5歳の子どもに発熱に伴って起こるけいれんで、わが国の有病率は7~11%と一般的です。小児の熱性けいれんは保護者に大きな不安を与えます。解熱薬は子どもの熱を下げ、快適さを改善するのに役立ちますが、けいれんの予防にも効果があるのでしょうか?

このクイズでは、最新の研究とガイドラインをもとに、薬剤師が知っておくべき知識を学びます。服薬指導に活かせるポイントを一緒に確認しましょう!

「熱性けいれん」を発症した子どもの背景

3歳の女児(体重12kg)の保護者が「熱が出たらすぐアセトアミノフェンを飲ませれば、熱性けいれんを防げますか?」と相談してきた。

7ヵ月前に、初めて2分間の熱性けいれんを経験した。以降のけいれんはなく、今回の発熱でもまだ熱性けいれんを引き起こしていない。アセトアミノフェンの1回投与量は180mgである。薬剤師として最も適切な対応は?

クイズ!「熱性けいれん」発症した子どもへの対処法は?

本日の患者さんへ対応で最も適切なものはどれ?①~③から選んでください。

  • 「熱が出たらすぐに飲ませると予防になります」と指導
  • 「解熱薬での予防は難しいです。医師に相談してみましょう」と説明
  • 「高用量なら予防効果があるので、一度に2回分を飲ませてください」と指導

岡本医師が解説!「ポイントは解熱薬に熱性けいれん予防のエビデンスがあるか?『ジアゼパム』の適応は?」

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岡本光宏
おかもとみつひろ

おかもと小児科・アレルギー科院長。 奈良県立医科大学部卒業。同年神戸大学大学院医学研究科小児科学分野に入局。姫路赤十字病院、明石医療センター、兵庫県立丹波医療センター 小児科医長を経て、2023年7月、兵庫県三田市で「おかもと小児科・アレルギー科」を開院。新生児から思春期の心の疾患まで幅広く診察している。3児の父として、子育てにも積極的に関わる。 著書に『研修医24人が選ぶ 小児科 ベストクエスチョン』(中外医学社)、『初期研修医・総合診療医のための 小児科ファーストタッチ』(じほう)など。

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