医師が3分解決!「小児の熱性けいれんへの解熱薬、予防効果はあるの?」

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熱性けいれんは、6ヵ月から5歳の子どもに発熱に伴って起こるけいれんで、わが国の有病率は7~11%と一般的です。小児の熱性けいれんは保護者に大きな不安を与えます。解熱薬は子どもの熱を下げ、快適さを改善するのに役立ちますが、けいれんの予防にも効果があるのでしょうか?
このクイズでは、最新の研究とガイドラインをもとに、薬剤師が知っておくべき知識を学びます。服薬指導に活かせるポイントを一緒に確認しましょう!
「熱性けいれん」を発症した子どもの背景
3歳の女児(体重12kg)の保護者が「熱が出たらすぐアセトアミノフェンを飲ませれば、熱性けいれんを防げますか?」と相談してきた。
7ヵ月前に、初めて2分間の熱性けいれんを経験した。以降のけいれんはなく、今回の発熱でもまだ熱性けいれんを引き起こしていない。アセトアミノフェンの1回投与量は180mgである。薬剤師として最も適切な対応は?
クイズ!「熱性けいれん」発症した子どもへの対処法は?
本日の患者さんへ対応で最も適切なものはどれ?①~③から選んでください。
- 「熱が出たらすぐに飲ませると予防になります」と指導
- 「解熱薬での予防は難しいです。医師に相談してみましょう」と説明
- 「高用量なら予防効果があるので、一度に2回分を飲ませてください」と指導