クイズで解説!小児への「アンブロキソール」。不適切な服薬指導はどれだ?

咳や鼻水などのいわゆる「かぜ症状」で小児科を受診する子どもは多くいます。乳幼児の咳・鼻症状は意外と遷延(せんえん)し、1~2週間続くことがほとんどです。咳・鼻症状が完治するまで保育園を欠席するということは現実的には不可能で、多くの園児が「咳・鼻症状を抱えたまま通園する」ということになります。
このクイズでは、通園中の園児に対するかぜ薬のあり方について、考えてみましょう。
風邪ため「アンブロキソール塩酸塩シロップ」を処方された子どもの背景
4歳の男児。処方箋には「アセトアミノフェン細粒」(発熱時)と「アンブロキソール塩酸塩シロップ」(1日2回、朝夕食後)が記載されている。
付き添いの母親から「発熱と咳と鼻汁があって小児科を受診し、かぜと診断されました。解熱すれば通園中の保育園に登園していいが、アンブロキソールは飲み切るように言われました。保育園に通っているため、昼食後の内服ができないと伝えたところ、1日2回でよいと言われました。本当に大丈夫なのでしょうか」と相談された。
男児は待合室で絵本を読んでおり、表情は良い。薬剤師として最も適切な対応は?
クイズ!「アンブロキソール塩酸塩」は1日2回の服用でも大丈夫か?
本日の患者さんへの対応として適切ではないものを、①~③から選んでください。
- アンブロキソールは1日3回飲むほうがよいでしょう
- 咳・鼻症状が苦しくない程度であれば、1日2回でも大丈夫です
- アンブロキソールには1日1回でよいタイプもあります