『小児科ファーストタッチ』の岡本光宏医師がクイズで解説! 薬剤師に知って欲しい「子どもと薬の話」

更新日: 2025年9月11日 岡本光宏

手足口病など小児の脱水リスク。薬局でできる対応とは?

医師が3分解決!「小児の熱性けいれんへの解熱薬、予防効果はあるの?」のメイン画像

夏は、小児の脱水について学ぶ絶好の機会です。なぜなら、猛暑による発汗で子どもたちは水分を急速に失いやすく、加えて手足口病などの夏かぜが流行し、嘔吐や下痢などの症状でさらに脱水リスクが高まるからです。

小児の脱水を未然に防ぐ方法はあるのでしょうか。薬剤師として、小児の嘔吐・脱水について学び、子どもたちの健康を守りましょう。

手足口病による胃腸炎症状で「酪酸菌(ミヤBM)」を処方された子どもの背景

手足口病など小児の脱水リスク。薬局でできる対応とは?の画像

5歳男児。昨日から嘔吐、下痢、手足の発疹が出現した。

本日、かかりつけの小児科を受診し、手足口病による胃腸炎症状と診断され、「酪酸菌(ミヤBM)」を処方された。

保護者は「酪酸菌は下痢に対する薬ですよね。嘔吐に対する薬は出してもらえないんですか?」と訴えている。

クイズ!「嘔吐症状の薬は出してもらえないの?」

薬剤師として適切な対応を、①~③から選んでください。

  • 「酪酸菌は、嘔吐にも有効ですので安心してください」。
  • 「確かに吐き気止めがありませんね。別の小児科を受診してみてください」
  • 「嘔吐は薬で治そうとするよりも、経口補水療法で脱水を防ぐほうが重要です」

岡本医師が解説!「適切な治療で嘔吐回数や下痢の量を20~30%減少させられる」

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

岡本光宏の画像

岡本光宏
おかもとみつひろ

おかもと小児科・アレルギー科院長。 奈良県立医科大学部卒業。同年神戸大学大学院医学研究科小児科学分野に入局。姫路赤十字病院、明石医療センター、兵庫県立丹波医療センター 小児科医長を経て、2023年7月、兵庫県三田市で「おかもと小児科・アレルギー科」を開院。新生児から思春期の心の疾患まで幅広く診察している。3児の父として、子育てにも積極的に関わる。 著書に『研修医24人が選ぶ 小児科 ベストクエスチョン』(中外医学社)、『初期研修医・総合診療医のための 小児科ファーストタッチ』(じほう)など。

キーワード一覧

『小児科ファーストタッチ』の岡本光宏医師がクイズで解説! 薬剤師に知って欲しい「子どもと薬の話」

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット マンガ 医療 医療クイズ 失敗列伝 ebm 感染症対策