手足口病など小児の脱水リスク。薬局でできる対応とは?

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夏は、小児の脱水について学ぶ絶好の機会です。なぜなら、猛暑による発汗で子どもたちは水分を急速に失いやすく、加えて手足口病などの夏かぜが流行し、嘔吐や下痢などの症状でさらに脱水リスクが高まるからです。
小児の脱水を未然に防ぐ方法はあるのでしょうか。薬剤師として、小児の嘔吐・脱水について学び、子どもたちの健康を守りましょう。
手足口病による胃腸炎症状で「酪酸菌(ミヤBM)」を処方された子どもの背景

5歳男児。昨日から嘔吐、下痢、手足の発疹が出現した。
本日、かかりつけの小児科を受診し、手足口病による胃腸炎症状と診断され、「酪酸菌(ミヤBM)」を処方された。
保護者は「酪酸菌は下痢に対する薬ですよね。嘔吐に対する薬は出してもらえないんですか?」と訴えている。
クイズ!「嘔吐症状の薬は出してもらえないの?」
薬剤師として適切な対応を、①~③から選んでください。
- 「酪酸菌は、嘔吐にも有効ですので安心してください」。
- 「確かに吐き気止めがありませんね。別の小児科を受診してみてください」
- 「嘔吐は薬で治そうとするよりも、経口補水療法で脱水を防ぐほうが重要です」