小児科医が指南!小児発熱時の剤形選択Q&A

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小児の薬剤選択において、「剤形」の決定に悩む薬剤師の先生は多いと思います。粉末、シロップ、坐薬など、多様な剤形の中から、その子どもに合った最適な剤形を考えなければなりません。本記事では、小児科外来で最もありふれた主訴である「発熱」をテーマとした症例を通じて、エビデンスに基づく剤形選択を学びます。
風邪の症状で「アセトアミノフェン細粒10%」が処方された子どもの背景

2歳男児。昨日から発熱し、本日かかりつけ小児科を受診。感冒としてアセトアミノフェン細粒10%を処方された。
母親は「内服よりも座薬のほうが早く効きますよね? 座薬に変更してもらえませんか?」と訴えた。
クイズ!「熱さましは内服薬より坐薬の方が早く効きますよね?」
本日の患者さんに対する、薬剤師としての適切な対応はどれでしょうか。①~③から選んでください。
- 「確かに座薬のほうが効果が早いです。医師に相談してみましょう」
- 「内服も座薬も、効果の発現時間はほぼ変わりません。お子さんの飲みやすさや好みに合った剤形がおすすめです」
- 「錠剤のほうが飲みやすいでしょう。医師に錠剤への変更をお願いします」