『小児科ファーストタッチ』の岡本光宏医師がクイズで解説! 薬剤師に知って欲しい「子どもと薬の話」

更新日: 2025年10月21日 岡本光宏

小児科医が指南!小児発熱時の剤形選択Q&A

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小児の薬剤選択において、「剤形」の決定に悩む薬剤師の先生は多いと思います。粉末、シロップ、坐薬など、多様な剤形の中から、その子どもに合った最適な剤形を考えなければなりません。本記事では、小児科外来で最もありふれた主訴である「発熱」をテーマとした症例を通じて、エビデンスに基づく剤形選択を学びます。

風邪の症状で「アセトアミノフェン細粒10%」が処方された子どもの背景

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2歳男児。昨日から発熱し、本日かかりつけ小児科を受診。感冒としてアセトアミノフェン細粒10%を処方された。

母親は「内服よりも座薬のほうが早く効きますよね? 座薬に変更してもらえませんか?」と訴えた。

クイズ!「熱さましは内服薬より坐薬の方が早く効きますよね?」

本日の患者さんに対する、薬剤師としての適切な対応はどれでしょうか。①~③から選んでください。

  • 「確かに座薬のほうが効果が早いです。医師に相談してみましょう」
  • 「内服も座薬も、効果の発現時間はほぼ変わりません。お子さんの飲みやすさや好みに合った剤形がおすすめです」
  • 「錠剤のほうが飲みやすいでしょう。医師に錠剤への変更をお願いします」

岡本医師が解説! エビデンスから読み解く。座薬は効果発現が早いか?

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岡本光宏
おかもとみつひろ

おかもと小児科・アレルギー科院長。 奈良県立医科大学部卒業。同年神戸大学大学院医学研究科小児科学分野に入局。姫路赤十字病院、明石医療センター、兵庫県立丹波医療センター 小児科医長を経て、2023年7月、兵庫県三田市で「おかもと小児科・アレルギー科」を開院。新生児から思春期の心の疾患まで幅広く診察している。3児の父として、子育てにも積極的に関わる。 著書に『研修医24人が選ぶ 小児科 ベストクエスチョン』(中外医学社)、『初期研修医・総合診療医のための 小児科ファーストタッチ』(じほう)など。

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