アブラキサンが供給停止!パクリタキセル製剤でアブラキサンが持つ特徴は?
今回は「アブラキサン供給停止によるがん診療への影響は?「抗がん薬アブラキサン欠品で懸念される影響は?」」をはじめとする、アブラキサン供給停止に関する記事に注目し、アブラキサンと他のパクリタキセル製剤の違いについてもまとめてみました。
アブラキサンが供給停止に
2021年8月18日、大鵬薬品がアブラキサン点滴静注用100mg(パクリタキセル)の出荷調整ならびに2021年10月以降に出荷停止となることを発表(アブラキサン点滴静注用100mg 供給に関すお詫び 第1報)しました。
アブラキサンは米国のアブラキシス・バイオサイエンス(ブリストル・マイヤーズ スクイブの子会社)で製造されていますが、製造工程の再検証が必要となったことで供給が一時停止されてしまいます。
その後、第2報、第3報が公開され、第3報の段階では11月中旬までは出荷調整という形ではありますが、供給を継続できる見通しとなっています。
アブラキサンの供給制限・供給停止の情報を受けて、他のパクリタキセル製剤も出荷調整に入ってしまい、混乱が広がっています。
各学会の動き
この状況を受けて、日本腫瘍学会、日本癌治療学会、日本膵臓学会、日本胃癌学会、日本乳癌学会、日本肺癌学会の6学会は「アブラキサン点滴静注用 100mg 供給停止に関する関連学会からの合同声明文」を公表しています。
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