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ぺんぎん薬剤師のスッキリわかる臨床ニュース

更新日: 2021年12月16日 ぺんぎん薬剤師

カナリアとカナグルの取り違えに注意!~間違えやすい医薬品名について考えてみましょう

カナリアとカナグルの取り違えに注意!~間違えやすい医薬品名について考えてみましょうのメイン画像

医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページに「カナリア配合錠」と「カナグル錠100mg」の販売名類似による取り違えの注意に関する文書が公開されました。
実際に、複数の取り違え事例が報告されていることを受けて製造販売元の田辺三菱製薬と第一三共が共同で文書を作成しています。

カナグル錠とカナリア配合錠の取り違え

カナグル錠とカナリア配合錠はどちらも2型糖尿病に対して使用される医薬品です。カナグル錠100mgはカナグリフロジン水和物を有効成分とするSGLT2阻害薬で、カナリア配合錠はSGLT2阻害薬であるカナグリフロジン水和物とDPP-4阻害薬であるテネリグリプチン臭化水素酸塩の配合剤です。
製品名で言えばカナグルとテネリアの配合錠がカナリア配合錠です。

文書によるとDPP-4阻害薬による類天疱瘡の副作用を起こした患者に対して、DPP-4阻害薬が含まれることを認識せずにカナリア配合錠を使用し、水疱ができて皮膚科での治療が必要になってしまったケースがあったようです。

カナリアとカナグルが紛らわしい理由

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ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。

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