塩野義のコロナ新薬ゾコーバ承認の行方は?
参考記事
塩野義のコロナ経口薬「ゾコーバ」緊急承認ならず 薬事分科会・医薬品第二部会の合同部会、慎重意見が多数
塩野義製薬が緊急承認を申請していた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経口治療薬、「ゾコーバ錠125mg」(一般名:エンシトレルビルフマル酸)は緊急承認が再び見送られ、継続審議となった。7月20日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の薬事分科会と医薬品第二部会の合同部会(分科会長:太田茂・和歌山県立医科大学薬学部教授)で審議し、緊急承認の要件である「有効性の推定」をするには不十分と結論づけた(資料は厚労省のホームページ )。5月に施行した改正薬機法で新たに認められた「緊急承認」を適用した初の審議の対象だったが、初の承認とはならなかった。
ゾコーバ錠は塩野義製薬が緊急承認(緊急承認については過去の記事で解説しています)を申請していますが、2022年6月22日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会では承認が見送られ継続審議となりました。今回、さらなる議論の場として、7月20日に厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の薬事分科会と医薬品第二部会の合同部会で審議が行われましたが、今回も承認見送り、継続審議という結果になりました。
今回の審議はオンラインで公開されての開催だったため、実際に視聴したという方もいらっしゃるのではないでしょうか?(ぺんぎん薬剤師は残念ながら視聴できませんでした)
今回はゾコーバ錠の緊急承認が見送られた理由について、ぺんぎん薬剤師になりにわかりやすく解説してみたいと思います。