ぺんぎん薬剤師のスッキリわかる臨床ニュース

更新日: 2023年1月20日 ぺんぎん薬剤師

2022年11月16日薬価収載の新薬17製品

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参考記事
16成分20品目を薬価収載、中医協 ポライビーは費用対効果評価で価格据え置き

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は11月9日、ピーク時市場規模予測100億円超の5品目を含む16成分20品目の薬価を了承した。11月16日に収載予定(資料は厚生労働省のホームページ )。

今回は2022年11月16日に薬価収載された新医薬品の特徴を簡単にまとめてみます。今回薬価収載された医薬品の薬価については「中医協19の記事」で詳しく紹介しています。
まずは今回紹介する新医薬品を一覧にまとめます。

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今回は新医薬品16製品が薬価収載されています。

1、フィンテプラ内用液2.2mg/mL

製品名 フィンテプラ内用液2.2mg/mL
成分名 フェンフルラミン塩酸塩
効能・効果 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないDravet症候群患者における
てんかん発作に対する抗てんかん薬との併用療法
用法・用量 ①スチリペントールを併用する場合
通常、成人及び2歳以上の小児には、フェンフルラミンとして1日0.2mg/kgを
1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により1日0.4mg/kgを超えない
範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。
また、1日用量として17mgを超えないこと。
②スチリペントールを併用しない場合
通常、成人及び2歳以上の小児には、フェンフルラミンとして1日0.2mg/kgを
1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により1日0.7mg/kgを超えない
範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。
また、1日用量として26mgを超えないこと。
製造販売元 ユーシービージャパン株式会社

Dravet症候群(トラべ症候群)とは乳幼児期に発症し、薬物療法に抵抗性を示すてんかん性脳症の一種で国の指定する難病です。フェンフルラミンは1960年代から食欲抑制剤として使用されていた薬剤(現在は食欲抑制剤としての発売は中止)でしたが、難治性てんかん治療薬としての有効性が報告され、Dravet症候群に対する治療薬としてフィンテプラ内用液が開発されました。

セロトニン放出作用に加えて、5-HT1D、5-HT2A及び5-HT2C受容体作動作用により、Dravet症候群の発作を減少させると考えられています。スチリンペントール(ディアコミットドライシロップ分包/カプセル)併用の有無により用法・用量が異なります。

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ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。

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