ぺんぎん薬剤師のスッキリわかる臨床ニュース

更新日: 2023年7月6日 ぺんぎん薬剤師

Chat-GPT使ってますか?AIが医療に与える影響

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参考記事
チャットGPTが医師国家試験合格点到達

MICIN(マイシン、東京都千代田区)はこのほど、対話型人工知能(AI)のチャットGPTおよびGPT-4に日本の医師国家試験の問題を解かせ、初めて合格点に到達したと発表した。2023年2月に開催された試験の画像なし問題262問を対象に実施。必修問題で82・7%、基礎・臨床問題で77・2%のスコアを獲得し、それぞれ合格最低ラインである80%と74・6%を満たした。

Chat-GPTが医師国家試験に合格した!ついに専門的な試験をパスできるまでに成長した人工知能(AI)。医師国家試験だけでなく、様々な分野でAIの進化が報じられる機会が増えています。映画や漫画の中で見たAIのいる未来がすぐそこまでせまってきたなと実感します。

みなさんはChat-GPTを使っていますか?
ぺんぎん薬剤師は、意識して様々な場面で利用しています。どうして意識しているかというと、近い将来、使いこなさないといけない時代がやってくると確信しているからです。

1.今回の発表はMICINと金沢大学の共同研究

株式会社MICIN(マイシン)は日本の企業です。オンライン診療サービス「curon」、オンライン服薬指導サービス「curonお薬サポート」を運営する企業として有名です。今回の研究はMICINと金沢大学医学類の学生、融合研究域 融合科学系 野村章洋 准教授の研究グループが行ったものです。

野村先生は金沢大学医学部の循環器内科の医師をされながら、融合研究域で研究をされているようです。金沢大学は学部・学科という分類ではなく、学域・学類という分類を採用しており、融合学域は文系・理系の枠組みを取り除いた学域のようです。とても興味深いですね。

2.Chat-GPTとは?

Chat-GPTって何?Chat-GPTを使ったことがない、って方も少なくないと思います。
Chat-GPT(チャット ジーピーティー)とはアメリカで人工知能の開発を行っている企業であるOpen AI(オープン エーアイ)社が開発した人工知能チャットボット(人間同士の会話を模倣するプログラム)です。自然言語処理技術(NLP:Natural Language Processing)をにより、いわゆる「話し言葉」や「書き言葉」のような人間の言葉を機械的に処理して、言葉の意味を解析(理解)することが可能となっています。

これまでのコンピューターはプログラムで指示を行ったり、予め登録した単語により指示を行わなければいけませんでしたが、Chat-GPTは日常的に私たちが使っている言葉を用いて指示を行うことが可能です。Chatという名前が付けられていることからわかるように、会話を交わしながら、コンピューターとしての機能を発揮することが可能となっているため、秘書やパートナーのような役割を果たしてくれます。

Chat-GPTに搭載されているプログラムはGPT-3.5でしたが、最新モデルではGPT-4と呼ばれる、性能が大幅に向上されたプログラムが搭載されています。
※無料版のChat-GPTで利用できるのはGPT-3.5で、GPT-4を利用するには有料版に登録する必要があります。

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ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。
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