ぺんぎん薬剤師のスッキリわかる臨床ニュース

更新日: 2023年11月23日 ぺんぎん薬剤師

アセトアミノフェンの禁忌が大幅見直し!何が変更?海外添付文書は?

【大幅見直し】アセトアミノフェンの禁忌のメイン画像

関連記事アセトアミノフェン含有製剤 「消化性潰瘍のある患者」など5集団の禁忌解除 厚労省が添文改訂を指示

アセトアミノフェン含有製剤について、「消化性潰瘍のある患者」など、禁忌を削除する添付文書改訂が行われた。厚生労働省医薬局医薬安全対策課が10月12日、課長名で添付文書改訂を指示したことを受けたもの。今回、アセトアミノフェン含有製剤で禁忌が解除されたのは、消化性潰瘍のある患者のほか、▽重篤な心機能不全のある患者、▽重篤な血液の異常のある患者、▽重篤な腎障害のある患者、▽アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者――。

2023年10月12日付で、アセトアミノフェン含有製剤(NSAIDsを含むものを除く)の使用上の注意が改訂されました。アセトアミノフェンは、NSAIDs(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug:非ステロイド性抗炎症薬)と比較して安全性の高い薬剤と言われながら、添付文書にはNSAIDsと同様の禁忌が記載されており、臨床上の使い方と添付文書の記載内容に矛盾が生じていました。しかし、今回の改訂によりその矛盾が解消されました。

アセトアミノフェン製剤の使用上の注意改訂は、内服薬、注射剤、坐剤が対象となっています。今回の記事では、内服薬(配合剤を除く)を中心に解説します。

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ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。

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