ぺんぎん薬剤師のスッキリわかる臨床ニュース

更新日: 2023年12月27日 ぺんぎん薬剤師

(23/11/22分)薬価収載新薬13製品解説

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参考記事:新薬13成分35品目が薬価収載 4成分は即日発売 肥満症薬・ウゴービは24年2月22日発売予定

新薬13成分35品目が11月22日に薬価収載された。即日発売したのは高コレステロール血症治療薬・レクビオ皮下注(ノバルティス ファーマ)、再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫及び濾胞性リンパ腫治療薬・エプキンリ皮下注(ジェンマブ/アッヴィ)、HER2陽性乳がん及び結腸・直腸がん治療薬・フェスゴ配合皮下注(中外製薬)、血友病A治療薬・オルツビーオ静注用――の4成分。大型化が見込まれる肥満症治療薬・ウゴービ皮下注(ノボ ノルディスク ファーマ)は2024年2月22日発売予定。

今回は、2023年11月22日に薬価収載された新医薬品の特徴を簡単にまとめてみました。
まずは、今回紹介する新医薬品を一覧にまとめました。

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フォゼベル®錠

製品名 フォゼベル®錠5mg
フォゼベル®錠10mg
フォゼベル®錠20mg
フォゼベル®錠30mg
一般名 テナパノル塩酸塩
製造販売元 協和キリン株式会社
効能効果 透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善

新規作用機序である、Na+/H+ exchanger isoform 3(Na+/H+交換輸送体3:NHE3)阻害作用を有する高リン血症治療薬。消化管内のリンは傍細胞経路を通じて吸収されますが、フォゼベルは傍細胞経路によるリンの吸収を阻害する薬剤です。有効成分であるテナパノル塩酸塩は、腸管上皮細胞のNHE3を阻害することで、H+濃度を上昇させ、細胞内のpHを低下させます。その結果、傍細胞経路のリン透過性が阻害され、リンの吸収が低下します。

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ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。

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