第104回の傾向④ 臨床的問題にチャレンジ
薬学が6年制に移行してから、薬学生は病院・薬局での実務実習を経験した後で薬剤師国家試験を受験しています。臨床現場で体験することで修得すべき「考える力」や「判断力」を必要とする出題が増えています。今回は「臨床的問題」の中から2問を用意しましたので、どのような問題が出題されているか確認しながらチャレンジしていただければと思います。
問1 実務の実践問題(単問)【正答率※:70%】
75歳男性。
骨粗しょう症と脂質異常症の既往があり、アレンドロン酸錠35mgとロスバスタチン錠2.5mgを服用中であった。半年前から残尿感の自覚と尿勢の低下を認めていた。
検診で、前立腺特異抗原(PSA)が37.18 ng/mL であった。精密検査の結果、前立腺がんの診断を受け、ホルモン療法が開始された。
(処方1)
リュープロレリン酢酸塩注射用キット 3.75mg 1キット
4週間に1回 皮下注射
主に初回投与初期に出現する副作用はどれか。1つ選べ。
骨粗しょう症と脂質異常症の既往があり、アレンドロン酸錠35mgとロスバスタチン錠2.5mgを服用中であった。半年前から残尿感の自覚と尿勢の低下を認めていた。
検診で、前立腺特異抗原(PSA)が37.18 ng/mL であった。精密検査の結果、前立腺がんの診断を受け、ホルモン療法が開始された。
(処方1)
リュープロレリン酢酸塩注射用キット 3.75mg 1キット
4週間に1回 皮下注射
主に初回投与初期に出現する副作用はどれか。1つ選べ。
- ほてり
- LDLコレステロール値の上昇
- 血栓塞栓症
- 骨密度の低下
- うつ状態
問2 実務の実践問題(単問)【正答率※:45%】
豪雨災害を受けた地域の避難所に薬剤師が医療チームの一員として派遣された。
食中毒が懸念されており、手の消毒を推奨することになった。この避難所には下記の消毒剤が用意されていたが、希釈するための上水が不足していた。
希釈をしないで使用できる消毒剤はどれか。2つ選べ。
食中毒が懸念されており、手の消毒を推奨することになった。この避難所には下記の消毒剤が用意されていたが、希釈するための上水が不足していた。
希釈をしないで使用できる消毒剤はどれか。2つ選べ。
- ベンゼトニウム塩化物液(0.2w/v%)
- クレゾール石ケン液(50vol%)
- ベンザルコニウム塩化物液(0.05w/v%)
- 消毒用エタノール(80vol%)
- クロルヘキシジングルコン酸塩液(5w/v%)
【解答・解説】はこちら
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