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薬ゼミ講師に聞きました! 薬剤師国家試験対策

更新日: 2020年12月1日

昔の国試、今の国試

薬ゼミ徹底分析!薬剤師国家試験の画像

お話を伺った方(プロフィール)

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薬理講師 岡本 耕司先生

薬学ゼミナール 西エリア長

第106回薬剤師国家試験が迫ってきました。薬学教育モデル・コアカリキュラムの改訂をうけて、国試の出題傾向にも変化が現れています。実際の出題予測なども織り交ぜながら、昔の国試と今の国試について、薬学ゼミナールの西エリア長であり、薬理講師の岡本 耕司先生に伺いました。

第106回薬剤師国家試験は、「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の改訂(改訂コアカリ)に伴い、新たな薬剤師国家試験出題基準が適用される初めての試験になります。改訂コアカリを踏まえて、出題傾向のポイントを教えていただけますか。

 薬学教育モデル・コアカリキュラムの改訂に伴い、国家試験の新出題基準が第106回から適用されることになりますが、すでに昨年の第105回でもそれを反映した問題が出題されております。顕著なのは、従来は科目ごとに出題されていた問題が、科目横断的な内容にて連問で出題されております。たとえば、問119-121は「衛生・生物・化学」(問題順)の3連問や、問163-164は「治療・薬理」(問題順)の2連問があげられます。
 また、実践問題では、物理・実務(問200-201)で、「画像診断法」の問題が出題されました。出題意図としてたとえば臨床検査技師や医師が見るような内容も、チーム医療として必要な知識だということで、臨床現場で実際に活用できるような形で出題されたものだと考えられます。
 さらに、最近のトレンドとして、学生は試験問題で初めて知るような形で、従来の知識だけで解くのではなく、リード文をしっかり読んだ上で、未知なる事象から解決していく“問題解決能力をみる問題”が増えています。たとえば理論問題の生物(問116)は、「ウエスタンブロット法」に関するものです。いわゆる実験系の問題ですが、未知なる遭遇に対しての問題解決能力をみるために、現場でも知らない事例が出てきたときに、しっかり考えて行動できるか、という観点から出題されているのではないかと考えられます。

科目の壁を越えた総合的な知識や考える力、問題解決能力が求められているのですね。

 そう思います。臨床現場では患者様に薬を渡すまでが大きな責務の一つにはなります。但し、本来薬学においては、「薬を渡した後」、つまり、患者様の体内に薬が入った後についても学修していきます。よって、現場に出た際も、知識を総合的に活用し、服用後においても患者様を継続してサポートできる事を見据え、国家試験対策も意識して頂きたいです。
ですから勉強において問題を確認する際も一つの科目で考えるのではなく、様々な科目を横断的に活用し、解答へ導いていくプロセス(考え)を養ってください。あわせて「読解力」も大事になります。試験では時間配分も厳しいですから、短時間に長い文章を読む力が必要です。そのためには、普段から新聞や医薬品の添付文書、インタビューフォームなどを読むなどの習慣をつけ、文章をしっかり読み取る力、把握する力を身につけることが大切です。これは5年生の実習の際にも、目にした医薬品においては添付文書やインタビューフォームを確認することを推奨しております。

「法規」について、薬機法および薬剤師法の改正の影響についてはいかがですか。

 106回の国家試験に影響があるかどうかということですが、教育の立場として、「出題されるか否か」ということは明言しません。今回の薬機法の改正などは、薬剤師の服薬指導についての法改正になるので、医療人として不可欠な事項です。
国家試験というのはあくまでも通過点にすぎません。ですから私たちは、薬剤師として絶対に大事なことだから、しっかりと学修し現場で活かして頂きたいと思います。

「禁忌肢」が第105回から導入されました。特に気をつけるべき点はありますか。

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