第104回の傾向① 科目をまたいだ出題
合格率は70.91%で、前回より0.33ポイント上昇した第104回薬剤師国家試験。新卒合格率は前回を上回ったものの、既卒合格率は43.07%と、前回より3.93ポイント下回りました。
全体として、必須問題は「平易~やや平易」、理論問題は「やや難」、実践問題は「中等~やや難」と総評を発表した薬学ゼミナールの講師 村上 理先生に、現役薬剤師の方にもぜひ力試ししてほしい問題を選出&解説いただきました。
問1【正答率※:42.7%】
35歳男性。身長172cm、体重67kg。頭痛と四肢の脱力感があり、血圧が180/110mmHgであったため病院を受診した。血液検査の結果、血清カリウム値は3.0mEq/Lであった。
血中の甲状腺ホルモン値、カテコールアミン値、ACTH値には異常を認めず、腹部CT検査にて両側副腎の腫大を認めた。本症例に対する治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
血中の甲状腺ホルモン値、カテコールアミン値、ACTH値には異常を認めず、腹部CT検査にて両側副腎の腫大を認めた。本症例に対する治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
- プレドニゾロン
- スピロノラクトン
- アムロジピン
- フロセミド
- ニトログリセリ
問2【正答率※:10.8%】
前問で選択した2つの薬物を長期服用したところ、女性化乳房が出現した。この副作用発現に関わる受容体として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ドパミンD2受容体
- グルココルチコイド受容体
- アンドロゲン受容体
- アルドステロン受容体
- プロゲステロン受容体
【解答・解説】はこちら
…