第104回の傾向② 超難問にチャレンジ
前回は、第104回国試の「科目をまたいだ出題」として理論問題の「薬理と治療の連問」を見ていただきましたが、今回は、受験生の正答率※が10%を下回った超難問にチャレンジしてみてください。
薬学ゼミナールの調査では、化学の医薬品の開発からの出題、病態生理・薬物治療の症候(腹痛)について問う出題などが正答率10%以下でした。特に症候についての問題は臨床薬剤師の方々のほうが日常業務で修得する知識として解答が導けるかも知れません。
問1【正答率※:9.6%】
コカインの化学構造をもとに創出された局所麻酔薬はどれか。1つ選べ。


問2【正答率※:6.0%】
腹痛に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 腹痛は、神経痛と体性痛の2つに分類される。
- 腹膜刺激によって起こる痛みは、体性痛である。
- 腹部全体に痛みがある腸重積症は、急性腹症である。
- 右下腹部痛及び発熱があると、胃食道逆流症が疑われる。
- 左側腹部痛、発熱、黄疸があると、胆嚢炎が疑われる。
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