臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

更新日: 2020年9月25日 薬剤師コラム編集部

2型糖尿病における治療戦略とは?

2型糖尿病における治療戦略とは?のメイン画像1

全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。

日本における糖尿病の患者数、もしくは糖尿病が強く疑われる人数は増加傾向にあり、近年の調査では約1,000万人、糖尿病予備群を含めるとおよそ2,000万人にも上ると推定されています(2016年国民健康・栄養調査)。
糖尿病の治療法は、患者さんの年齢、病態などさまざまな要素によって個々に選択されています。今回は東京女子医科大学 糖尿病センター内科教授・講座主任の馬場園 哲也氏に薬物療法を中心とした治療法のポイントについて解説していただきました。

治療の3 本柱は「食事」「運動」「薬」

糖尿病は、その成因から1 型、2型、特定の機序・疾患を原因とするもの、妊娠糖尿病の4 つに分類されます。このうち、2型糖尿病の患者数は、食生活の欧米化や人口の高齢化などによって増加しています。高血糖の症状として多尿、口渇、多飲、体重減少、倦怠感などが知られていますが、中には、これらの症状がないまま糖尿病が進行し、足のしびれ、視力の低下、飛ひ蚊ぶん症しょう、胸の痛みなど合併症の症状を自覚してからようやく受診となるケースもあります。

2 型糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があり、原則として、初診時のHbA1cが8.0%未満の患者さんには、まず適切な食事療法と運動療法を指導し、その状況と成果をみます。

血糖コントロールの目標値は患者さんによって異なりますが、一般的にはできる限り低血糖を避けてHbA1c7.0%未満とすべきとされています。食事療法と運動療法を2~3カ月行っても良好な血糖コントロールが得られない場合、薬物療法を実施します。また、初診時のHbA1cが9.0%以上のときは、食事療法、運動療法に加え、初めから薬物療法を考慮します。

続きは、是非下記の記事よりご確認ください。

2型糖尿病治療戦略

2型糖尿病治療戦略の画像 記事を読む

また、本記事で紹介されているこちらのガイドは糖尿病が専門でない実地医家やコメディカルスタッフのために、疾患の考え方、診断、薬物療法など、糖尿病診療の基本を解説しています。新たに登場した治療薬への対応なども盛り込んでいますので、参考にしてみてください。

日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド2020- 2021』

関連記事:薬剤師コラム

糖尿病患者における新型コロナ感染症リスク

現在、世界規模で流行している新型コロナウイルス感染症。糖尿病患者さんの感染リスク、および重症化のリスクについてまとめます。

違いが分かりますか?血糖測定の3タイプ

いくつかある血糖測定方法とそれぞれの特徴を紹介していきます。

糖尿病の高齢者にあった食事療法は?

高齢者に合った食事療法として性別・年齢、肥満度、血糖値、合併症の有無、活動量などから、必要なエネルギー量を決めます。


まとめ

ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット 業界動向 薬局経営 薬物療法 ファーマスタイル 医療クイズ