臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

更新日: 2021年1月25日 薬剤師コラム編集部

緊急避妊薬の正しい知識と服薬指導

緊急避妊薬の正しい知識と服薬指導のメイン画像

全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。

今回は、緊急避妊薬の処方と避妊手段ついて正しく理解を深めていきましょう。

緊急避妊法は、「知らないのは愚か、知らせないのは罪」と言われ、世界的に広く普及しています。緊急避妊法は、避妊せずに行われた性交、または避妊したものの避妊手段が適切かつ十分でなかった性交のあとに、計画外の妊娠を回避するために行われる最後の避妊手段です。今年4月からはコロナ禍における時限的・特例的な緊急避妊薬のオンライン診療での処方が可能となり、さらにはスイッチOTC化について検討を進めるとの政府のコメントが出されるなど、緊急避妊薬をめぐる動きが激しくなっており、それに伴い社会一般の緊急避妊薬に対する認知が上昇したと考えられます。

オンライン診療による薬剤師の対応

産婦人科医以外の医師がオンライン診療で緊急避妊薬の処方を行う場合は所定の研修を受ける必要があり、院外処方は緊急避妊薬に関することや性に関する教育についての研修を受けた薬剤師のみが対応可能とされています。
オンライン診療では、医師がビデオ通話などで診察を行い、緊急避妊薬が必要と判断されればレボノルゲストレルの処方を行いますが、その後の薬剤の受け渡しの方法としては、①薬剤をクリニックから直接郵送する、②女性の近くの薬局に処方箋をFaxし、緊急避妊を必要とした女性がその薬局に取りに行き薬剤師の面前で服用させる、③調剤可能な薬局に処方箋をFaxして薬局から郵送するなどが考えられます。

続きは、是非下記の記事よりご確認ください。

避妊はピル、性感染症予防はコンドーム。

避妊はピル、性感染症予防はコンドーム。の画像

記事を読む


関連記事

緊急避妊薬のオンライン診療で学会提言

日本産婦人科学会で提示されたオンライン診療に関する内容。新型コロナウイルスの拡大に際し、臨機応変な薬局での対応が示されている。

「発熱患者対応機関、できるだけ多く」日医

診療または検査医療機関に対し、発熱患者の診療や検査について資料を提示。 また発熱外来補助金を、想定ケースを基にした適切な活用を推奨している。

避妊薬自由化、米控訴裁が支持【米国生殖保健専門家協会】

レボノルゲストレル系緊急避妊薬の販売を巡る判決が下された。医学専門家、FDA内部の科学者、司法の三者が一致した歴史に残る裁判所命令となった。


まとめ

ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。


すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

糖尿病 調剤報酬改定 服薬指導 業界動向 薬局経営 マンガ 薬物療法 ファーマスタイル 専門・認定薬剤師資格 医療クイズ