医薬品の安定確保へ、医薬品供給調整スキーム導入
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2019年に発生した抗菌薬「セファゾリンナトリウム」の供給不安事例や、2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、2020年2月に日本製薬団体連合会(日薬連)が「医療用医薬品の供給調整スキーム」を策定した。医療用医薬品の供給不安発生時における供給調整を行い、厚労省と連携してあらかじめ定めた手順に基づいて対応策を推進する。
市場シェア(数量ベース)で30%以上(コロナ特別運用では20%以上)の医療用医薬品が1ヵ月以上欠品するケースに同スキームを適用する。
医薬品供給調整スキームの手順
日薬連は、供給調整が必要との連絡をメーカーから受けると、「供給調整チーム」の招集を決定。供給不安が発生したメーカーをチームリーダーとし、当該医薬品の同一成分薬及び代替薬を持つメーカー等で結成される。供給調整チームは、当該医薬品・同一成分薬・代替薬の在庫量の評価、出荷調整や増産の検討等を行い、厚労省医政局経済課とも綿密な連携を図って対応にあたる。
続きは、是非下記の記事よりご確認ください。
医薬品の安定確保へ、医薬品供給調整スキーム導入
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