加齢と筋タンパク質の合成反応との関係性
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寝たきりのリスクを増加する「低栄養」。加齢と筋タンパク質の合成反応との関係性から、正しく理解を深めていきましょう。
新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)患者の転帰において、「低栄養」との関連が指摘されています。2020年には、「軽度栄養リスク/リスクなしの患者」に比べ「中等度/重度の栄養リスクがある患者」の生存率が低いと報告。さらに「PaO2 (動脈血酸素分圧)/FiO2 (吸入中酸素濃度)比の低値」が、独立した死亡因子であることが分かっています。
若年者との違い、高齢者の寝たきりリスク増加
高齢者が低栄養からフレイルを招く原因として挙げられるのが「タンパク質同化抵抗性」です。体内では、筋タンパク質の合成と分解が常に生じています。そのため栄養の摂取によって筋タンパク質の合成が促され、空腹時やストレス、疾患時に分解されます。
続きは、是非下記の記事よりご確認ください。
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