1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!
  4. 便秘のタイプや症状に応じた漢方薬の基本は?

臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

更新日: 2022年12月6日 薬剤師コラム編集部

便秘のタイプや症状に応じた漢方薬の基本は?

便秘のタイプや症状に応じた漢方薬の基本は?のメイン画像

全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。

便秘に対する漢方薬のアプローチ

腹部の張りや痛み、残便感といった自覚症状はあるものの、医療機関には相談しづらく自己判断でOTC薬を使用し、満足のいく治療にたどりつきにくい便秘。そのため東洋医学的なアプローチとして漢方薬の活用も期待されています。

今回は、便秘に対してどのような漢方薬を活用することができるのか、便秘のタイプや症状に応じた漢方薬の選択、大黄を中心とした漢方薬に含まれる生薬に関する注意点などについて、北里大学東洋医学総合研究所の緒方千秋氏に解説していただきました。

慢性便秘症は患者さんの感じ方や主訴はさまざまで、便秘症状の種類、患者さんの体力やその他の症状によって選択される漢方薬もことなります。

便秘に対する処方の選択肢として大黄甘草湯を成分に含む「調胃承気湯、桃核承気湯、潤腸湯、防風通聖散」があります。大黄には即効性があり、下痢や軟便の方では症状の悪化、著しく胃腸の虚弱な方では食欲不振、腹痛、下痢が現れやすいのが特徴です。また子宮の収縮を促進するため流産を引き起こす危険性があります。

調胃承気湯、桃核承気湯の漢方名にある「承気」には、“気を巡らす”という意味があり、腹部膨満感などを改善するとされています。ただし承気湯類は、大黄と甘草の組み合わせに無水芒硝を加え瀉下作用を強めたものであり塩類下剤のため、食塩制限がある方への使用は注意が必要です。

潤腸湯、防風通聖散、大黄と甘草の組み合わせを含まない漢方薬の注意点や活用方法については、本記事よりご確認ください。

便秘に対する漢方薬のアプローチの画像 記事を読む

関連記事

副鼻腔炎に出す漢方で多いのは?

m3.com医師会員に調査したアンケート結果です。副鼻腔炎に対する漢方薬として実際に何が選択されているのか分かります。

花粉症への漢方薬処方、使い分け方と注意点は?

花粉症に漢方薬を処方することがあると回答した医師は1056人のうち約4割。最も処方頻度の高い漢方薬や使い分け方、注意点などが紹介されている内容です。

漢方薬を使う病態で多いのは?

m3.com医師会員に行ったアンケート調査の結果です。漢方を処方する機会が最も多い疾患や病態が掲載されています。

まとめ

ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 糖尿病 調剤報酬改定 服薬指導 業界動向 ライフ・雑学 マンガ 年収・待遇 ファーマスタイル 専門・認定薬剤師資格