臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

更新日: 2023年8月22日 薬剤師コラム編集部

向精神薬の「用量調整の考え方」とは?

向精神薬の「用量調整の考え方」とは?のメイン画像

全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。

向精神薬の多剤投与と等価換算

向精神薬は原則として単剤による処方が推奨されていますが、1回の処方で抗不安薬3種類以上、睡眠薬3種類以上、抗うつ薬3種類以上または抗精神病薬3種類以上となることもあり、臨床では複数の薬剤が処方されているのが実情です。そのため処方薬の剤数を減らすことが多剤投与の明確な解決手段となりますが、逆に疾患の症状改善が難しくなる場合もあり、向精神薬の効果と副作用のバランスを含め患者さんのQOLを鑑みた判断が必要です。

また抗精神病薬の問題は薬剤の種類だけでなく、処方されている向精神薬全体の投与量の多さが原因となっていることも多く、向精神薬の処方量を把握するために「向精神薬の等価換算」を投与量設定の目安とし、抗精神薬の「減量・単純化」を目指すことが推奨されています。

「向精神薬の等価換算の注意点」については、本記事よりご確認ください。

向精神薬の多剤投与と等価換算の画像 記事を読む

関連記事

向精神薬の使用と転倒・転落発生の関連性を明らかに

診療記録から収集した入院患者対象の研究結果を公表。向精神薬の作用機序から転倒・転落のリスクを増す可能性について言及しています。

統合失調症への抗精神病薬、単剤療法は併用療法よりも安全か?

抗精神病薬の単剤療法と多剤併用療法の安全性を検討した結果が分かります。併用療法を行う場合の根拠や重度の身体的依存症による入院リスクを示している情報です。

統合失調症スペクトラム障害患者における抗精神病薬の有効性は45歳以降の女性で低下

女性の統合失調症スペクトラム障害(SSD)患者における抗精神病薬の有効性に関する研究結果です。ライフステージ全体を通じたエストロゲンレベルとSSDの重症度の関連が報告されています。

まとめ

ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 禁忌 医薬品情報・DI 糖尿病 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット 業界動向 ライフ・雑学 年収・待遇