【書籍から学ぶ】『ゆるりとはじめる精神科の1冊目』
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書籍『ゆるりとはじめる精神科の1冊目』から学べること
ケーススタディを学べる株式会社じほうの書籍『ゆるりとはじめる精神科の1冊目』は、第1章から第5章で構成。精神科の患者さんに苦手意識をもつ薬剤師におすすめの書籍です。
第1章と第2章では、服薬指導で患者さんの話をうまく聞き出せないと悩む薬剤師のために、患者さんとコミュニケーションをとるためのコツや、他の診療科に比べて処方意図が難しい薬の使い分けなど、精神科の薬物療法に関わる薬剤師が押さえておきたい「基本的な知識と服薬指導に役立つ内容」が分かりやすくまとめられています。
また第3章では実臨床に即した向精神薬の使い方と注意点、第4章では精神科領域で起こりうる有害事象を解説。そして最後の第5章では精神科ものがたり編として、精神科でのリアルなエピソードが小説スタイルで紹介されています。以下は『ゆるりとはじめる精神科の1冊目』に掲載されている一部のケーススタディです。
『ゆるりとはじめる精神科の1冊目』のケーススタディ(一部)【介入前の処方内容】
・包丁を握りしめたせん妄患者
・この患者さん、もしかして錐体外路症状?
・統合失調症?それともうつ病?
・深夜に出会った素足の患者
続きは、本記事よりご確認ください。
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