医療者間を繋ぐツール「臨床推論」とは?
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事例から考える「臨床推論のポイント」
岸田氏は、2022年5月、当時神戸市の病院に勤務していた医師が自死し、労災認定された件を踏まえ、厚生労働省が推進する「上手な医療のかかり方」の根底には医師の働き方改革も関わると指摘。さらにセルフケアや受診勧奨の推進により、現場で尽力する医療者を守ることにもなると説明しました。
また岸田氏は、「臨床推論は医療者同士のコミュニケーションツール」であり、まずはセルフケア可能な疾患について危険な兆候(レッドフラッグサイン)を見逃さないよう知っておくこと、究極的には、「患者さんの訴えにしっかりと耳を傾け、不安に寄り添えられるかが重要」と強調しました。
「頭痛と新型コロナウイルス感染症の臨床推論のポイント」は、本記事よりご確認ください。
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