1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!
  4. 【都薬版】伝わるトレーシングレポートとは?

臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

更新日: 2024年1月30日 薬剤師コラム編集部

【都薬版】伝わるトレーシングレポートとは?

【都薬版】伝わるトレーシングレポートとは?のメイン画像

全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。

薬薬連携に通じる「病院と保険薬局間のタスクシフト」

2023年10月28日、第2回東京都がん薬物療法協議会~三団体合同薬薬連携推進研修会~が開催されました。今回は、薬薬連携事業の推進に向け、「伝わりやすいトレーシングレポート(TR)の作成」に関する意見交換の内容をご紹介します。

今回の研修会を企画した、がん研究会有明病院薬剤部部長の山口正和氏は、「第4期がん対策推進基本計画では、安全な薬物療法を切れ目なく提供するために、さらなる薬薬連携が求められている。連携強化には保険薬局、病院、行政が一丸となり、自治体を挙げて取り組むことが大事」と訴えました。

また、スエヤス調剤薬局文京店の島田淳史氏は、「トレーシングレポートのなかには、疑義照会に該当する内容も含まれ、トレーシングレポートと疑義照会の使い分けについては、医師・病院薬剤師と保険薬局との間で相互理解が必要である」と指摘。さらに、薬薬連携推進事業が年度末に実施しているアンケ―ト結果から、医師・病院薬剤師が薬局薬剤師に対し、積極的にトレーシングレポートで提供してほしいと感じている情報について紹介しています。

【医師が薬局薬剤師にトレーシングレポートで提案してほしいこと】
・副作用発現・副作用の程度
・服薬状況とその指導内容
・患者の訴え
・残薬調整に関する情報
・処方内容に関連した提案

【病院薬剤師が薬局薬剤師に積極的にトレーシングレポートで提供してほしいこと】
・副作用発現もしくは疑い
・副作用の評価
・服薬状況とそれに関する指導内容
・ポリファーマシーに伴う減薬の提案

その他、「都薬版TRの改善点」「症例報告の記載法によるTRの記載事例」「連携により広がる薬剤師の可能性」は、本記事よりご確認ください。

薬薬連携に通じる「病院と保険薬局間のタスクシフト」の画像 記事を読む

関連記事

能登で移動薬局車5台活動-避難所で医薬品を供給 日本薬剤師会

日本薬剤師会は、能登半島地震を受け「モバイルファーマシー」を出動させ活動を開始。派遣薬剤師の活動内容や長期的な計画、日薬の山本信夫会長のコメントが掲載されています。

2薬局が取消相当処分に-報酬返還額は約1.1億円 厚生労働省

2022年度の保険医療機関と保険薬局の指導・監査等の実施状況を公表。調剤報酬等の請求方法について指導を実施した件数や医療機関からの返還額の内訳が分かる情報です。

開業医82%・勤務医75%、レカネマブ薬価「高い」

m3.com医師・薬剤師会員に尋ねたアンケート結果です。認知症治療薬の新薬レカネマブ(商品名:レケンビ)の価格設定や高騰する新薬について、貴重な意見が寄せられています。

まとめ

ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

臨床情報まるわかり!ファーマスタイル!

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 禁忌 医薬品情報・DI 糖尿病 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット 業界動向 ライフ・雑学 年収・待遇