「要指導医薬品」、私たち薬剤師の関わり方は?
全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。
安全かつ適正に薬を活用させる薬剤師の役割
2019年の薬機法改正により、医療用医薬品はオンライン服薬指導が可能となりました。しかし、要指導医薬品は、医療用医薬品に準ずるものとして、対面の情報提供や指導が必要とされ、オンライン服薬指導はできないのが現状です。
そこで、要指導医薬品を取り扱う薬局などの薬剤師を対象に、販売実績を聴取したところ、1ヵ月の平均販売人数0名が45.7%、1人以下が70.7%という結果でした。
また、要指導医薬品のオンライン販売に関する調査では、薬剤師から以下の指摘が挙がりました。オンライン販売に向けて、現場の薬剤師の不安や、課題を解消していく必要があります。
「販売する医薬品、購入者の状況など、場合によっては対面で販売すべき場合もある」
「画面越しよりも対面の方が情報量が多い」
「オンラインでは購入者がどの程度理解したか、聞いているのか判断しづらい」
「本人確認が困難」
「身体の状況が判断できない」
さらに、オンライン服薬指導の可否だけでなく、要指導医薬品を一律に一般用医薬品に移行(スイッチOTC化)すべきかについても、議論されています。
「課題を踏まえたオンライン服薬指導の方向性」「要指導医薬品との関わり方」は、本記事よりご確認ください。
記事を読む関連記事
内蔵脂肪減少薬を販売 OTC展開へ証
内蔵脂肪減少薬「アライ」に関する情報です。海外での承認状況や、国内における臨床試験結果、肥満症薬「ウゴービ」(セマグルチド)の減量効果が掲載されています。
オルミエントの若年性特発性関節炎・小児アトピー性皮膚炎の追加など、4製品承認へ
新薬4製品の承認可否の審議結果を公表。審議されたオルミエント、デュピクセント、オプジーボ、ビキセオスの用法や用量、再審査期間が分かります。
メコバラミン高用量製剤 ALSに係る適応で新薬承認申請
希少疾病用医薬品に指定されている新薬に関する内容です。メコバラミンのALSの病態における作用機序や、有効性を示す可能性について示唆しています。
ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。