亜鉛欠乏により味覚障害をきたす薬剤は?
全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。
亜鉛欠乏の症状と種類は?
「低亜鉛血症」は血清亜鉛値が低下し、体内の亜鉛が不足した状態です。血清亜鉛値、臨床症状、所見などから亜鉛欠乏がみられる場合に、潜在性亜鉛欠乏または亜鉛欠乏症と診断されます。症状として皮膚炎・脱毛、貧血、味覚障害、発育障害(低身長・体重増加不良)、性腺機能不全(特に男性)、食欲低下、下痢、骨粗鬆症、創傷治癒遅延、易感染性などが挙げられ、近年高齢化の進展に伴い亜鉛欠乏をきたしている患者は増加傾向です。そのため薬物療法として亜鉛補充療法が必要となる場合がありますが、亜鉛投与時には銅や鉄欠乏をきたすこともあるため注意が必要です。
「亜鉛欠乏による味覚障害をきたす薬剤例」「亜鉛欠乏時の対応と亜鉛補充療法」は、本記事よりご確認ください。
記事を読む関連記事
私が日本初の亜鉛補充剤開発に至った理由【思い出の臨床風景】
治験実施から治療薬として有効性が示されるまでの経緯が分かる内容です。薬になるまでの年月を振り返り、諦めずに継続していく大切さについて語られています。
糖尿病診療における亜鉛の役割は?
米国の研究論文を紹介するシリーズ。糖尿病の診療における亜鉛に着目する意義について、コホート研究の結果を踏まえ見解が示されています。
がんにおける亜鉛の役割:代謝の変化から治療への応用まで
AIおすすめの論文を紹介。治療薬として亜鉛を直接利用することで、がんの早期発見やがん患者の予後を改善する可能性について示唆しています。
ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。