特発性慢性蕁麻疹の基本的な薬物治療は?
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中枢組織への移行性が低い薬剤は?
蕁麻疹は、紅斑を伴う一、過性かつ限局性の浮腫が病的に出没する疾患です。個々の皮疹は、24時間以内に消失、色素沈着などの痕を残さないことが多いです。
なかでも、蕁麻疹の約7割を占める特発性蕁麻疹は、原因の回避が治療につながるため、原因の特定が重要です。疲労やストレス、感染、時刻(夕方~夜間、明け方)により悪化し、地図上や環状の膨疹を形成することもあります。また、6週間を経過したものは慢性と定義され、慢性の場合、治るまでに数か月から数年かかることもあります。
一般的には、効果と副作用の点から、非鎮静性第二世代抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン塩酸塩、ロラタジン、エピナスチン塩酸塩など)を服用し、必要に応じて他のヒスタミンへの変更や、2倍量までの増量、2種併用の薬物治療となります。
しかし、蕁麻疹診療ガイドライン2018によると、「国際ガイドラインでは他剤の追加よりも、単剤の増量が推奨」とされており、保険適用外のものも多いため、注意が必要です。 「抗ヒスタミン薬で効果が得られない場合の薬物治療」は、本記事よりご確認ください。
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