【薬局ヒヤリ・ハット事例】薬剤師が確認すべき内容とは?
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Case1 発注間違いに注意
施設入所者の尿からMRSAが検出され、医師はバンコマイシン塩酸塩点滴靜注用0.5g「明治」を処方。施設看護師より至急の依頼を受け、薬局の発注担当者は卸業者に電話で薬剤の発注を行ったところ、卸業者が内服薬のバンコマイシン塩酸塩散0.5g「明治」と聞き間違えていたことが判明。薬剤師は翌日施設へ連絡したが、すでに患者に静脈注射されていた。そこで今回のヒヤリ・ハット事例から、薬剤師が確認すべき薬剤のチェックポイントをご紹介します。
・バンコマイシン塩酸塩は、注射薬・内服薬(散剤)ともにバイアル製剤。
発注時は「注射薬」か「内服薬」かの確認を徹底し、発注間違いに注意。納品時は発注書と納品伝票を照合して確認する。
薬局ヒヤリ・ハット事例「アストミンとフェアストンの処方間違い」、その他の関連する参考情報は、本記事よりご確認ください。
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