【能登半島地震】薬剤師の支援活動とは?
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SNSを最大限に活用した支援現場
石川県薬剤師会副会長の柏原宏暢氏は、能登半島における石川県薬剤師会の活動報告として、発災直後より設けられた災害対策本部の活動を報告。現地での視察を踏まえ、以下の4つを決定し、県薬剤師会本部の薬剤師が災害薬事コーディネーターとして県庁の薬事衛生課と密に連携を取ったと述べました。
1) 避難者に応じたOTC医薬品の配布
2) 避難者を必要な医療に繋げる
3) 災害処方箋への対応
4) 避難所と病院への薬剤師派遣
また柏原氏は、収集した情報、発信した情報などを時系列に記録する「クロノロジー」(クロノロ)を作成した上で情報を整理後、速やかに電子化し、Googleドライブで共有するよう徹底。「県薬剤師会の限られた人数で本部を継続するには、どのように役割分担し、関係部署と調整を行い、なにが出来るかを整理することが大事だったとし、SNSを最大限に活用した」と振り返っていました。
「主な活動地域」「医薬品の追加発注方法」については、本記事よりご確認ください。
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