調剤薬局におけるDX導入・運用の先行事例
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患者の顧客体験向上を意識した取り組み
2015年に厚生労働省から、「2025年までに、薬剤師としての専門性を発揮し、患者との関わりを強め、地域の多職種と連携して地域包括ケアの一翼を担う存在になること」を目指す方向性が示されました。しかし、2022年の第2回薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループは「ビジョンに示された薬局の価値が十分に発揮されているとは言い難い状況」として、連携推進のためにICT活用を訴えています。
これに対して、ICTを使って医療ヘルスケア領域の課題解決に取り組む株式会社メドレーの亀井翔太氏は、「薬局側は単に変化に向かってアクションを取れていないわけではないと思います」と指摘。「患者への直接的なベネフィットについては、オンライン資格確認や電子処方箋サービス以外での自助努力が必要なのではないでしょうか」と話しました。さらに、株式会社コンフィードの中澤裕太氏は、調剤薬局におけるDXの取り組み事例として、脱対物業務の効率化と顧客体験の向上の2つの側面から「かかりつけ薬局支援システム(Pharms)」を紹介しています。
「コンフィード社での運用中のITシステム一覧」「ICTツール活用による顧客獲得」については、本記事よりご確認ください。
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