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60代薬剤師の転職・年収コラム

更新日: 2024年9月25日 薬剤師コラム編集部

薬剤師は60代でも転職できる?効率的なパートの探し方も紹介

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人生100年時代と言われるようになり、定年を迎えたあとも働きたいと思う方が増えています。
薬剤師は比較的転職のハードルが低い職種ですが、60歳を過ぎたあとも転職は可能なのでしょうか?
ここでは、60歳以上の薬剤師の転職事情と、ストレスのないパート・アルバイトの探し方について説明します。

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定年後の薬剤師が60代でも働きたいと思う理由

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現在は、60歳で定年を迎えたとしても、そこで退職して悠々自適な毎日を送ろうという人は少数派になっています。
定年後の薬剤師が60代になっても働きたいと思うのはなぜなのでしょうか?

お金が必要

年金の受給開始年齢が65歳に引き上げられたため、60歳で定年を迎えたとしても、そこで引退するのは難しくなっています。年金受給までの5年間の生活費などをカバーするための収入が必要です。
また、たとえ年金を受給したとしても、年金だけでは生活が心もとない場合もあります。

一方で、生活費にとりたてて不安はなくても、余裕をもった生活をしたい、長生きのリスクに備えたいと思えば、やはり仕事をして収入を得ることは大切になります。

元気なうちは仕事をして社会との接点を持ちたい

昔と違い、現代の60歳は若いです。薬剤師としてもまだまだ現役で働ける年齢です。
そのため、元気なうちは社会との接点を保つために仕事を続けたいと考える人が増えています。仕事をすることは脳の活性化にもなり、心身の健康を維持することにつながるでしょう。

無理のないペースで働けば、生活に張りもできるうえに収入も確保できて一石二鳥といえます。

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60歳以上の薬剤師が働く方法2つ

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定年を迎えた60歳以上の薬剤師が働く方法は、大きく分けて2つあります。
どのようなものかみていきましょう。

現在の職場で再雇用制度を利用する

高齢化が進むなかで、政府も高齢者の雇用を推進する政策を打ち出しています。定年も延長の流れにありますし、65歳より前に定年を迎えたとしても、多くの職場では定年後の再雇用制度を設けています。
再雇用制度を利用すれば、慣れ親しんだ職場で引き続き働くことが可能です。再雇用の場合、勤務時間や業務内容が調整されることが多く、体力的な負担を減らしながら働ける点がメリットです。

別の職場に転職する

働き続けたいと思っても、現在の職場での再雇用が難しかったり、条件的に折り合いがつかなかったりすることがあるかもしれません。また、現在の職場と離れて新たな環境で挑戦したいという人もいるでしょう。
定年という区切りを迎えて、新しい職場に転職するのもひとつの選択です。
60代であれば、これからまだ何年も働き続けることができます。薬剤師であれば、60歳以上でも一般よりはいい条件で転職することが可能です。

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60歳以上の薬剤師のおもな働き方2つ

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定年を迎えたあとは、正社員とは違う待遇で働くことになります。
60代薬剤師に多い働き方についてみていきましょう。

嘱託社員

定年後にそれまで働いていた職場で再雇用となった場合は、嘱託社員という立場になることが一般的です。嘱託社員とは、正社員とは異なる契約形態で、勤務時間や業務内容、給与が個々の状況に応じて柔軟に設定されることが多くなっています。

定年後の再雇用では、役職はなくなり、給与は減りますが、従来の勤務条件と比べて責任や業務量も軽減されます。そのため、体力的、精神的な負担を減らして仕事を続けることが可能です。
慣れ親しんだ職場や同僚のなかでそのまま働けるのもメリットです。

パート・アルバイト

60歳以上で転職する場合は、調剤薬局やドラッグストアのパートやアルバイトとしての雇用が多くなります。パート・アルバイトは自由度が高く、60歳以上に適した働き方だといえます。

また、薬剤師の場合、パート・アルバイトでも時給は高く、平均2079円(薬キャリエージェント調べ)となっています。

時給2000円で1日8時間週4日働いたとすると月給は25万6000円、週3日だと19万2000円となります。
ワークライフバランスを考えると悪くない収入ではないでしょうか。

調剤薬局やドラッグストアは店舗数が多く、自宅の近くで勤務先を探すことも比較的容易です。また、働く日数や時間も自分の都合に合わせて選ぶことができます。

パート・アルバイトは、給与は正社員に比べて低くなりますが、その分ストレスも少なく、健康維持につながります。定年後の生活で、ワークライフバランスを重視したい方におすすめの働き方です。

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正社員や派遣社員は難しい

定年を迎えた60歳以上で正社員として転職するのは一般的には難しくなっています。正社員の場合、60代では、給与が高いにもかかわらずこの先働ける期間が短いので、雇用する側の負担が大きくなるためです。

また、派遣社員は忙しい職場に即戦力として派遣され、すぐになじんで働くことが要求されます。派遣先も一定期間ごとに変わります。そのため、派遣に登録したとしても若いスタッフのほうが優先されるのです。

60歳を過ぎて転職しようと考えるなら、パート・アルバイトが現実的な選択肢になります。

60歳以上の薬剤師のおもな転職先2つ

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60歳以上になると、製薬会社や病院への転職は難しくなります。
60歳以上の薬剤師におすすめの転職先は、ドラッグストアと調剤薬局です。

ドラッグストア

ドラッグストアは多くの店舗を展開しているため、通勤に便利なところで仕事を探せます。加えて、スタッフが多く、勤務時間もシフト制なので、自分のライフスタイルに合わせて無理なく働くことができるでしょう。
また、OTC専門のドラッグストアならば、調剤経験がなくても働くことが可能です。

ドラッグストアにはさまざまなお客様が来店します。高齢のお客様も多いですが、60代のスタッフならばそのようなお客様に寄り添った接客ができて喜ばれるでしょう。
このように、自分の経験を生かしながら、地域社会とのつながりを感じられる点もドラッグストアの魅力です。

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調剤薬局

調剤経験が豊富な薬剤師には、やはり調剤薬局がおすすめの転職先となります。調剤薬局は、薬剤師としての専門知識を最大限に活かせる職場であり、長年の経験が強みとなります。

調剤薬局の勤務時間は平日昼間が中心となり、日祝は休みのところが多いので、比較的安定した勤務が可能です。
また、少人数のチームでの仕事が多く、アットホームな雰囲気の中で働くことができます。患者さんとの密なコミュニケーションを通じて地域に貢献できる点も、60歳以上の薬剤師にとってやりがいを感じられるポイントです。

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60歳以上の薬剤師がパート・アルバイトで働く際の心構え

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60歳以上の薬剤師がパート・アルバイトで働く際には、それまでとは違った心構えが必要となります。
これまで役職についてバリバリ働いていた人ほど、マインドチェンジが必要かもしれません。
定年後の薬剤師に必要な心構えについてみていきます。

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新しい待遇に対して割り切って働く

一般的に、定年前の50代は給与がいちばん高くなるときです。そこから転職してパート・アルバイトで働くと、給与は大幅に低くなるでしょう。ボーナスの支給もありません。

定年後にパート・アルバイトとして働く際には、過去のポジションや待遇にこだわらず、新しい状況に対して割り切って働くことが重要です。

定年後は、給与は下がったとしても、家のローンや子どもの教育費などの負担もなくなっているでしょう。
新たな人生のスタートとして、仕事や生活に関する価値観やお金に対する感覚もリニューアルしていきましょう。

仕事に対する優先順位を整理しておく

定年を迎えてパート・アルバイトとして転職すると、それまで正社員として働いていたような仕事内容や給与とは違ってきます。
その際に、いままでと同じスタンスで仕事や待遇について考えていると、よけいなストレスを感じることになってしまいます。

一般的に、60歳以降になると、仕事の権限や責任は減り、それに伴って給与も下がります。
それまでは仕事第一だったとしても、転職をよいきっかけと考え、私生活や趣味の面を充実させて、仕事の優先順位を下げたほうが、充実した第二の人生を送ることができるでしょう。

給与などの条件にこだわりすぎない

給与や役職などの条件に過度にこだわらないことも大切です。
60歳以降に働く際に重要なのは、働くこと自体の充実感や、社会との接点を保つことです。これまでの恩返しという意識を持って、適度な収入を得ながら、同僚やお客様に貢献できるような、心地よい働き方を見つけることが重要です。

謙虚な姿勢で臨む

60歳以降に働くとなると、一緒に働くメンバーはほぼ年下となります。
その際に、年上の側がこれまでのキャリアをひけらかしたり、尊大な態度をとったりすると、ほかのスタッフが働きにくくなってしまいます。

年上である自分のほうが謙虚な姿勢で臨むことで、職場の空気もよくなります。結果的にほかのスタッフから尊敬されることになるでしょう。
パート・アルバイトとして新しい職場で働くときは、いくつであっても新人という意識をもって、職場の輪の中に入っていきましょう。

上司が年下になることが多い

60歳以上で働く場合、上司も年下ということになります。
そのようなときは、年下の上司が萎縮せずに働ける雰囲気を作ることが年長の側には求められます。
年下の上司をきちんと立てて、指示に従いつつ、必要な場面ではこれまでの経験や知識を使ってフォローしていければ、よい関係を作ることができるでしょう。

60代の薬剤師のパート・アルバイト求人

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60歳以上の薬剤師がパート・アルバイト求人を探す際には、いくつかのポイントがあります。
どういう点に注意が必要かをみていきましょう。

転職エージェントを利用する

60歳以上の薬剤師が転職活動をする際には、薬剤師専門の転職エージェントを利用することがおすすめです。転職のプロである転職エージェントに相談することで、自分に合った求人を効率的に見つけることができます。

転職エージェントでは、ただ求人を紹介してくれるだけではなく、これまでのキャリアを振り返りながら、履歴書の書き方や面接の答え方などもアドバイスしてもらえます。
これまでの仕事の棚卸しをして、自分が働く意味を再確認してから転職活動に臨めば、満足できる再就職につながるでしょう。

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「60歳以上可」とある求人から選ぶ

現在は年齢を理由に採否を決めることは原則として禁止されていますが、実際の職場では「こういう人を採用したい」という思いを持って募集を出しています。若い人を採りたいと思っている職場に60代で応募しても、時間と労力のロスになってしまいます。

求人を探す際には、「60歳以上可」「60代歓迎」と書かれている求人から優先して選ぶようにしましょう。こうした求人は、高齢者の雇用に積極的で、これまでにも60代の薬剤師を採用してきた実績のあるところが多いです。

企業側の本音をつかむことも、効率的な転職活動には大切です。
転職エージェントは、このような職場側の事情も把握しています。不安に思う場合は、60代の採用に積極的な職場を紹介してもらうよう相談してみるとよいでしょう。

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まとめ

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人生100年時代を迎え、60歳以上でも働き続けることの重要性が増しています。
薬剤師は、60歳以上でも比較的よい条件で転職することが可能な職業です。無理のない範囲で働きながら、老後の不安を解消できる収入を得ることができます。

また、定年後は、それまでの仕事第一の生活とは違って、趣味や人とのつきあいなど、私生活を充実させたいと考える方も多いでしょう。
新しい環境に合った仕事をすることで、第二の人生を充実させていきましょう。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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