1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 60代薬剤師の転職・年収コラム
  4. 60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?

60代薬剤師の転職・年収コラム

更新日: 2024年9月15日 薬剤師コラム編集部

60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介

60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介のメイン画像 60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介の画像1

定年後も薬剤師の仕事を続けたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
いまの職場で再雇用してもらう方法もありますが、思いきって別の業種に転職してみたいと思う人もいるでしょう。
60代の薬剤師が未経験の業種に転職する方法や、採用されやすい転職先について解説します。

clickのアイコンの画像
60代の方必見!非公開求人!
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
確認

薬キャリアプリのダウンロードはこちら

定年後の薬剤師は60代でも転職できる?

60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介の画像2

定年後でも薬剤師の転職は可能です。
薬剤師は国家資格を持つ専門職ですので、60代でも問題なく採用してくれるところはあります。
地域によっては、まだまだ薬剤師不足に悩まされているところも多く、定年後の薬剤師を積極的に受け入れようとしているところもあります。

ただし60代は正社員での雇用はなく、嘱託社員やパート・アルバイトとしての雇用になりますので、収入はこれまでより下がってしまう可能性があります。

60歳以上でも、未経験の仕事で採用してもらえる?

60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介の画像3

定年後、これまでとは違う業種への転職を検討する人もいらっしゃるでしょう。
たとえば病院から調剤薬局への転職を希望したり、企業からドラッグストアへの転職を希望したりするケースです。
結論から言えば、60代で未経験の仕事でも採用される可能性はあります。
ただし、可能なものとそうでないものがあります。

60歳以上だと未経験の仕事で採用されるのは職種による

60代で未経験の仕事に転職できるかどうかは、職種によります。
仕事の内容によって、未経験でも問題なく採用される場合とそうでない場合があるため、転職先を選ぶときには注意が必要です。

薬剤師の主な勤務先は、薬局や病院、ドラッグストアなどが挙げられますが、どの職種なら採用されやすいのか、具体例をあげながらみていきましょう。

調剤未経験での調剤を行う仕事への転職は難しい

調剤はまったく未経験という人が、調剤業務を行う仕事に就くことはかなり難しいでしょう。
60代はどうしても今後の勤務年数が短くなるため、定年後の薬剤師にあらためて教育コストをかけようと考える企業は少ないのです。
調剤薬局は調剤経験を必須としている求人が多く、そういう薬局では調剤未経験者が採用される可能性は低いです。

薬剤師は、調剤経験があるほうが転職で圧倒的に有利です。
もし、定年後は調剤業務に就きたいという希望があるなら、なるべく早いうちに調剤スキルを身につけておくことをおすすめします。
定年後の再就職に備えて、50代のうちに調剤経験が積める仕事に転職するのも1つの方法です。

60代OKの調剤薬局求人を見る

薬キャリアプリのダウンロードはこちら

60代だと病院への転職は難しい

定年後に病院へ転職することは非常に難しいです。
基本的に病院薬剤師の募集は新卒が主であり、中途採用は少なめです。
その病院で長く勤務してきた薬剤師を定年後も再雇用するというケースはありますが、そうではない場合、60代薬剤師が新しく採用される可能性は低いでしょう。
60代での病院への転職はおすすめできません。

60代OKの病院薬剤師求人を見る

薬キャリアプリのダウンロードはこちら

未経験でも採用されるのはドラッグストア

未経験でも採用されやすい職場はドラッグストアです。
特に、調剤業務を扱わないOTC医薬品専門のドラッグストアなら、調剤未経験者でも問題なく採用してもらえます。

その場合、業務内容は主にOTC医薬品の販売や、症状や薬についてのカウンセリングが中心になります。
OTC医薬品については勉強が必要ですが、60歳からでも十分対応は可能でしょう。

調剤未経験の薬剤師の転職先としては、OTC専門ドラッグストアが一番採用されやすく、働きやすい職場としておすすめです。

60代の薬剤師の再就職にドラッグストアがおすすめの理由

60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介の画像4

調剤未経験者に限らず、調剤経験者にとってもドラッグストアは定年後の再就職先としておすすめです。その理由について解説しましょう。

60代OKのドラッグストア薬剤師の求人を見る

薬キャリアプリのダウンロードはこちら

店舗数が多く、自宅の近くで仕事を探しやすい

ドラッグストアは店舗数が多く、全国でチェーン展開している大手のものもあります。
そのため、自宅近隣で職場を見つけやすく、また通勤もしやすいというメリットがあります。

シフト制なので、自分に合ったペースで働ける

ドラッグストアは1日の営業時間が長く、定休日を設けずに土日も営業するため、シフト制勤務が一般的です。
勤務時間や勤務日数など、自分の都合に合わせて働くことができます。
60代になると、体力面での衰えが気になり始めたりするものです。無理のないペースで働けるシフト勤務は、60代からの働き方としてちょうどいいのではないでしょうか。

一般的なパートに比べて時給が高い

ドラッグストア薬剤師の時給は、一般的なパート勤務の時給に比べるとかなり高水準です。
薬キャリエージェント調べによると、ドラッグストアに務めるパート薬剤師の時給は1862円でした。時給は地域によって差がありますが、だいたい2000円前後のところが多いです。

ちなみに、地域別最低賃金額の全国平均は2024年6月時点で1004円です。
一般的なパート・アルバイトに比べると、時給の高さもドラッグストアのメリットの1つといえるでしょう。

参照:地域別最低賃金の全国一覧 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

お客さんと近いところで働ける

OTC医薬品や健康食品などを幅広く取り扱っているドラッグストアでは、お客さんから直接相談を受け、その症状に合わせて医薬品やサプリメントを選んで勧めます。
このように細やかなカウンセリングを兼ねた医薬品販売は、一人ひとりのお客さんとの距離が近く、信頼関係が結びやすいという利点があります。
自身の年齢と近い高齢者の気持ちにも、自然と寄り添うような接客ができるのではないでしょうか。

ドラッグストアは地域の人とのつながりを深めやすく、地域医療に貢献しているというやりがいを感じられる職場だといえます。

60代OKのドラッグストア薬剤師の求人を見る

薬キャリアプリのダウンロードはこちら

調剤未経験でも調剤薬局で働くには

60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介の画像5

調剤未経験の60代薬剤師にドラッグストアがおすすめである理由はおわかりいただけたと思います。
それでもやはり調剤薬局で働いてみたいと思う人もいらっしゃるかもしれません。
調剤未経験でも、調剤薬局に採用される可能性がまったくないわけではありません。
60代の調剤未経験者を受け入れてくれる企業は、どのようにして探せばいいのでしょうか。

大手チェーンで働くのは難しい

大手チェーン薬局のメリットは、研修制度が充実しているところが多く、調剤未経験者でも安心して働くことができる点です。
店舗数も多く、求人も多く出ていますが、主に若手の採用に積極的な傾向があります。
60歳以上での転職は難しいといえるでしょう。

どうしても大手チェーン薬局への転職を希望する場合は、まずは転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
非公開求人を多く保有している転職エージェントなら、希望にあった求人を紹介してもらえるかもしれません。

中小の調剤薬局なら可能性がある

中小規模の調剤薬局では、「調剤未経験も可」と記載された求人が出ることがあります。
そういう求人を狙えば、未経験でも採用される可能性はあるでしょう。
そのような薬局は、定年後の再就職を積極的に支援しようという考えであることが多く、調剤未経験者でも働きながら学べるような配慮があったりします。

また、中小の調剤薬局は、大手チェーンほど定年の年齢を明確に定義していなかったりします。
60歳を過ぎていてもスキルや接客面で問題がなければ、実質定年なしの働き方ができる場合もあります。

「60歳以上可」の求人を探す

求人を探すときのポイントは「60歳以上可」と記載のある求人に注目することです。
若い年代に比べると、60代薬剤師の求人数はさほど多くないのが現状です。
とはいえ人手不足に悩む調剤薬局は多く、定年後の薬剤師も積極的に採用しようとする薬局があるのは確かです。

「60歳以上可」と記載がある求人は、定年後の薬剤師の再就職に理解があり、かつ積極的な受け入れ態勢を取っている可能性が高いです。無理のない働き方ができるような配慮があったり、希望すれば70歳まで働ける環境が用意してあったりする場合もあります。
求人を探すときは「60歳以上可」「60歳以上の方も歓迎」などの文言が記載されているものを中心に探してみるといいでしょう。

60代OKの病院薬剤師求人を見る

薬キャリアプリのダウンロードはこちら

60代薬剤師が未経験の業種に転職する際の注意点

60代薬剤師の転職で必要なのは、必ずしもこれまでの経験やスキルだけではありません。
定年後、未経験の業種に転職するときの注意点について解説します。

謙虚な姿勢を示す

再就職先では、ほとんどの社員が自分より年下だと思われます。
上司もまた年下であることがほとんどです。

自分のほうが年上だからとつい尊大な態度を取ってしまうと、扱いにくい相手、一緒に仕事をしたくない相手というふうに見られてしまいがちです。これまでの経歴をひけらかすような言動もあまりおすすめできません。
必要以上にへりくだる必要はありませんが、新人のころの気持ちに戻って、謙虚で素直な態度で周囲と接するよう心がけましょう。

前向きな姿勢をアピールする

履歴書に記入する志望動機や、面接時の受け答えでは、仕事に対する貪欲な意欲やチャレンジしたいこと、転職によって自分は何を実現させたいのかということを、明確に伝えられるようにしましょう。
なぜ定年後も働きたいのか、なぜ未経験の仕事に就きたいのかを前向きな理由で伝えられれば、内定をもらいやすくなります。

協調性があるかどうかが見られている

60代薬剤師を採用する際に企業が重視しているのは、知識やスキルよりもむしろ協調性であることが多いです。
たとえば調剤薬局のように少人数の閉鎖的な空間で仕事をする場合、一番に求められるのは、職場の雰囲気を壊さず、現場のスタッフとうまくなじんでくれる人ということになります。
特に未経験の仕事に応募する場合は、周囲の人間とうまく協力できる人柄かどうかを見られていると考えて臨みましょう。

薬剤師専門の転職エージェントを利用する

60代で未経験の仕事に転職するなら、薬剤師専門の転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントを利用する利点は、自分で求人を探す手間が省けること、非公開の求人情報を紹介してもらえるため、一人で転職活動をするよりはるかに有利であること、職場の雰囲気や働きやすさなど、求人票には書かれていない裏情報を事前に知ることができることなどがあげられます。

特に、職場の裏情報を事前に知ることは、60代の転職では何よりも重要と考えましょう。
未経験の仕事に就く場合、転職先の情報をしっかり吟味してから決めなければ、後で大きなミスマッチに気づいたとしても、年齢的に次の転職は難しくなっている可能性が高いです。
60代は、2度3度と転職を繰り返すことは避けた方が無難です。

定年後の転職は最後の転職機会と考えて、慎重に行動することをおすすめします。
そのためにもぜひ転職エージェントを利用して、納得のいく転職を成功させましょう。

clickのアイコンの画像
60代の方必見!非公開求人!
薬剤師の転職はこちら
(エムスリーキャリア)
確認

薬キャリアプリのダウンロードはこちら

まとめ

60代薬剤師は未経験の業種に転職できる?60代からのおすすめの転職先をご紹介の画像6

定年後、60代で未経験の仕事に転職するには、ある程度職種が限られます。
特に、調剤未経験者が調剤業務を行う仕事に転職するのは難易度が高いです。
その点、OTC専門のドラッグストアなら未経験でも採用されやすく、おすすめの転職先といえます。

60代での転職は、スキルや知識よりも人柄を重要視されることが多いので、求人に応募する際は、協調性があることを印象付けられるようにしましょう。
謙虚な態度や、向上心にあふれた前向きな姿勢をアピールできると、採用されやすくなります。
未経験の仕事にチャレンジするという気持ちを大切にして、満足できる転職を行ってくださいね。

60代・定年後の転職、薬キャリAENTに
相談してみませんか?

薬キャリエージェントでは、非公開・高年収求人を多数扱っております。まずは、お気軽にご相談ください。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

60代薬剤師の転職・年収コラム

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

調剤報酬改定 服薬指導 薬局経営 プロブレム 医療クイズ 診療報酬改定 SOAP 薬歴 ebm 感染症対策