薬局クレームの手引き「同じ薬なのに値段が違うのはなぜ?」

[目次]
非表示
今回の患者さんは、総合病院から家の近くのクリニックで受診することになった影響で、別の薬局から当薬局に変更された患者さんです。以前と同じお薬が出ましたが、なにやら新人薬剤師に問い合わせているようです。本記事では、新人薬剤師が陥りやすいクレーム対応の課題を分析し、現場で実践できる具体的な解決策を紹介します。では、いってみましょう!
薬局の変更で薬価が変わった患者さんの背景
<患者さんのデータ>
40代女性 Cさん
<処方内容>
メトホルミン塩酸塩錠250mg 2錠
朝、夕食後 30日分
カンデサルタン錠8mg 1錠
朝食後 30日分
以前まで総合病院を受診していたが、今回より家の近くのクリニックで受診することになった。薬自体は以前からのものと変更なし。
患者さんの問い合わせ

あれ?同じ薬なのに、前にもらっていた薬局と値段が違うの?
以下から患者さんの問い合わせに最適な返答を選んでください。
- 「薬局ごとに設定される『調剤基本料』が異なるため、トータルの負担額に差が出ることがあります。今回の値段の差はこの違いによるものです」
- 「薬局によってお薬の仕入れ価格が違うので、それが値段の差になっています。薬価は変わることがあるので、薬局ごとに価格が違うのは仕方がないですね」
- 「処方せんの内容が変わっている可能性があります。お薬手帳を見せていただいても、前回の薬局の計算方法が違っていたのかもしれませんね。とりあえず今回はこの価格になりますので、ご了承ください」
回答と解説