人気ブロガー・薬剤師ポンさんがアドバイス「患者クレーム対応の最適解」

更新日: 2025年9月4日 薬剤師ポン

【薬局のクレーム】高熱の子どもが心配!不安な保護者への共感と応対法とは?

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高熱でぐったりしているお子さんを目の前にして、お母さんは「一刻も早く薬を受け取って帰りたい」と焦りと不安でいっぱいです。このような状況では、薬局での待ち時間が普段以上に長く感じられ、思わず「急いでください」という言葉が出てしまうことも少なくありません。

このお母さんは仕事が忙しく、心身ともに余裕がない中でのお子さんの急な発熱は、大きな負担となっていることが推察されます。

今回は、初めて処方されるシロップ剤について、飲み方への不安も加わる可能性があります。このような患者さんの背景をふまえ、不安を和らげつつ、信頼関係を深めるための薬剤師の対応について考えていきます。

高熱でぐったりしている息子を連れてきた患者さんの背景

<患者さんのデータ>
40代女性 Bさん


<処方内容>
・アンブロキソール塩酸塩シロップ小児用0.3%
1日3回毎食後 10.5ml 5日分(初めての処方)
・カロナールシロップ2%
発熱疼痛時 1回17.5ml 5回分(初めての処方)

いつも当薬局を利用している常連さん。今回は10歳の息子さん(体重約35kg)を連れて来局。息子さんは高熱でぐったりしており、お母さんは心配そうな様子。

患者さんの問い合わせ「子どもが辛そうだから、急いで」

【薬局のクレーム】高熱の子どもが心配!不安な保護者への共感と応対法とは?の画像

すみません、子どもが本当に辛そうで…。急いでいただけませんか?

以下から患者さんの問い合わせに最適な返答を選んでください。

  • 「はい、承知いたしました。お子さま大変ですので、なるべく急いでご用意させていただきます」
  • 「順番にお作りしていますので、申し訳ありませんがもうしばらくお待ちいただくようお願いいたします」
  • 「お子さま、お辛そうですね。すぐに調剤に取り掛かりますので、あと5分ほどお待ちいただけますでしょうか」

回答と解説

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薬剤師ポン
やくざいしぽん

調剤薬局12年目の薬剤師インフルエンサー。新人時代は大手調剤薬局に勤務し経験を積む中で、「地元ならもっと地域に貢献できるのでは」と考え、地元の調剤薬局へ転職。現在は地域密着の薬剤師として、患者さんに寄り添う医療を提供している。 InstagramやXでは、薬学を楽しく学べる情報を発信。さらに、自身の薬剤師経験を活かし、薬剤師のキャリアや生き方を追求するブログ「ポンマガジン」を運営中。 また、著書としてKindle本『Instagramで稼ぐ!私が薬剤師インフルエンサーになってわかったこと』、『薬剤師のためのクレーム対応:クレームを通して患者の満足度を上げよう』を出版し、薬剤師の新しい可能性を広げる活動を続けている。

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