人気ブロガー・薬剤師ポンさんがアドバイス「患者クレーム対応の最適解」

更新日: 2025年11月10日 薬剤師ポン

「専門用語がわからない…」患者を不安にさせない服薬指導術

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新人薬剤師の皆さん、日々の業務お疲れ様です。学んできた知識を患者さんのために活かしたい、と意気込むあまり、つい専門用語を交えて詳しく説明してしまった経験はありませんか?特に知識が豊富そうな患者さんを前にすると、「このくらいなら伝わるはず」と無意識に言葉を選んでしまうこともあるかもしれません。

しかし、その「良かれと思って」の説明が、実は患者さんを不安にさせ、クレームにつながるケースがあります。薬剤師の「伝えたつもり」と患者さんの「理解した」の間には、時として大きなギャップが存在するのです。

今回は、具体的なクレーム事例をもとに、患者さんの背景を思い込みで判断する危険性と、万が一の際に信頼を回復するためのクレーム対応の最適解を一緒に学んでいきましょう。

「タケキャブ」を処方された患者さんの背景

<患者さんのデータ>
70代女性 Bさん


<処方内容>
タケキャブ錠10mg 1錠
朝食後 30日分

患者さんの問い合わせ「専門用語がわからず薬の飲むのが不安…」

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「説明が早口すぎるし、専門用語がわからずちんぷんかんぷん。薬の服用に不安が残ります…」

以下から患者さんの問い合わせに最適な返答を選んでください。

  • 「申し訳ございません。専門用語が多くて分かりにくかったですね。『プロトンポンプ阻害薬』とは、胃酸を作る機能を直接抑える、という意味です。この仕組みについて、もう一度ご説明いたしましょうか」
  • 「大変失礼いたしました。早口になってしまったかもしれません。ご不安にさせてしまい申し訳ないです。特にどの言葉や説明が分かりにくかったか、具体的に教えていただけますでしょうか」
  • 「大変申し訳ございませんでした。私の勝手な思い込みで、分かりにくいご説明になったと存じます。ご不安な気持ちにさせてしまい、すみません。改めて、簡単な言葉でご説明させていただけますでしょうか」

回答と解説

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薬剤師ポン
やくざいしぽん

調剤薬局12年目の薬剤師インフルエンサー。新人時代は大手調剤薬局に勤務し経験を積む中で、「地元ならもっと地域に貢献できるのでは」と考え、地元の調剤薬局へ転職。現在は地域密着の薬剤師として、患者さんに寄り添う医療を提供している。 InstagramやXでは、薬学を楽しく学べる情報を発信。さらに、自身の薬剤師経験を活かし、薬剤師のキャリアや生き方を追求するブログ「ポンマガジン」を運営中。 また、著書としてKindle本『Instagramで稼ぐ!私が薬剤師インフルエンサーになってわかったこと』、『薬剤師のためのクレーム対応:クレームを通して患者の満足度を上げよう』を出版し、薬剤師の新しい可能性を広げる活動を続けている。

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