プラセボ効果-人と生活と、ときどき薬理

更新日: 2022年1月14日

副作用のプラセボ効果「ノセボ効果」とは!?その影響について

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前回の記事では「薬剤効果の多因子性モデル」について紹介し、薬の効果は多成分に分解可能な複雑な様相を考察した。薬の効果は、薬理学や病態生理学として理解されているような生物学的要因だけから成り立っているわけではない。このことはまた有効性のみならず、副作用を含めた有害事象*についても同様に考えることができる。つまり、プラセボの投与によって、健康状態に良い影響をもたらすこともあれば、健康状態に悪い影響をもたらすこともあるということだ。

プラセボの投与によって、有益な治療効果が得られる現象をプラセボ効果と呼ぶのに対して、プラセボの投与によって、望まない有害事象が現われる現象をノセボ効果 (nocebo effect) と呼ぶ。今回の記事では、ノセボ効果が人の健康状態に対して、どのような影響を与えうるのかを考察したい。

*有害事象とは、薬との因果関係が明確な副作用のほか、薬との因果関係が不明確なあらゆる有害反応のことを指す。

ノセボ効果という現象

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青島 周一
あおしま しゅういち

2004 年城西大学薬学部卒業。保険薬局勤務を経て2012 年より医療法人社団徳仁会中野病院(栃木県栃木市)勤務。特定非営利活動法人アヘッドマップ共同代表。
主な著書に『OTC医薬品 どんなふうに販売したらイイですか?(金芳堂)』『医療情報を見る、医療情報から見る エビデンスと向き合うための10のスキル(金芳堂)』『医学論文を読んで活用するための10講義(中外医学社)』
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