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プラセボ効果-人と生活と、ときどき薬理

更新日: 2022年3月7日 青島 周一

これからの薬剤師の役割。腰痛症状に対するプラセボ効果から読み解く

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腰痛は身近な健康問題の一つであり、生涯における有症割合は60〜85%、成人の約15%が腰痛を患っているともいわれている1)。慢性腰痛の世界的な有症割合は、過去10年間で100%以上も増加しており、個人レベルの健康問題だけでなく、人間の社会活動にも大きな影響を及ぼしている2)3)4)。今回は慢性腰痛に対するプラセボ効果と、薬剤師の役割について考察したい。

腰痛と慢性化の危険因子

腰痛は、病態生理学的な背景だけでなく、ストレス不安、抑うつなどの心理社会的要因5)、物理的な作業に伴う身体への負荷6)など、極めて多因子的な背景によって引き起こされる疾病である【図1】。特に、抑うつ症状は腰痛の慢性化だけでなく、新規発症とも関連することが知られている7)。さらに、腰痛に対する悲観的な考えによる腰の過剰な保護動作(恐怖回避思考)も、腰痛の慢性化リスクを高める8)

【図1】腰痛の発生と慢性化の危険因子(参考文献6より筆者作成)

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青島 周一
あおしま しゅういち

2004 年城西大学薬学部卒業。保険薬局勤務を経て2012 年より医療法人社団徳仁会中野病院(栃木県栃木市)勤務。特定非営利活動法人アヘッドマップ共同代表。
主な著書に『OTC医薬品 どんなふうに販売したらイイですか?(金芳堂)』『医療情報を見る、医療情報から見る エビデンスと向き合うための10のスキル(金芳堂)』『医学論文を読んで活用するための10講義(中外医学社)』
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