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妊婦・授乳婦へのセルフメディケーションのすすめかた

更新日: 2021年1月10日

「風邪薬が欲しい」と妊婦や授乳婦が相談に来たら?OTC医薬品販売のポイント

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1.妊娠中・授乳中だけど風邪薬が欲しい!その理由を聞いてみると…?

とくに寒い時期になってくると、ドラッグストアには風邪薬を求めて来店される方が増えてきます。妊娠中や授乳中の方が相談に来られることも珍しくありません。

1-1.妊婦や授乳婦からの相談を受けたときの対応

「妊娠中なんですけど、どの風邪薬なら飲んでも大丈夫ですか?」

と相談された場合、あなたならどう対応するでしょうか。この場合、患者さんが求めているのはほとんどの場合、総合風邪薬です。

市販の総合風邪薬といえば解熱鎮痛剤や抗ヒスタミン薬、鎮咳薬などが複数配合されているものばかり。中には10種類前後もの成分が配合されている風邪薬もあるため、服用の可否を瞬時に判断できないことも多いでしょう。

そのためか、妊娠中や授乳中の方が来られたら「かかりつけ医に相談してください」と一蹴している光景をよく見かけます。私も妊娠中にドラッグストアで試しに風邪薬の相談をしたところ、やはり「かかりつけ医に…」と言われてしまいました。

万が一、胎児や子どもに何かあったらと考えると「責任を負えない」「販売するリスクが高くて怖い」と思ってしまう気持ちはわかります。しかしこれでは、妊婦や授乳婦に対して正しい対応ができているとは言えません。

1-2.掘り下げて話を聞くと解決策が見えてくる

まず大事なのは、なぜ風邪薬を欲しいと思っているのか、そして具体的にどのような症状に困っているのかを聞くことです。

よくよく話を聞くと「早く風邪を治したいから風邪薬が欲しい」と言われる方がいます。もちろん、風邪薬に風邪を治す効果はありません。

この場合は「風邪薬は症状を楽にする効果しかなく、飲んでも早く治ることはない」とお伝えしましょう。私たちが想像している以上に風邪薬を飲むと風邪が治ると思われている方は多いので、この一言はとても大事です。

それでも風邪薬が欲しいと言われた場合は、総合風邪薬ではなく個々の症状に合わせて解熱鎮痛剤や抗ヒスタミン薬、うがい薬やトローチなどを提案します。総合風邪薬だとどうしても妊婦や授乳中には避けるべき成分が何かしら入っていることが多く、提案できるものがほとんどないためです。

2.妊婦や授乳婦にも販売できるOTC医薬品

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木村 妃香里
きむら ひかり

薬学部を卒業後、大手ドラッグストアにて勤務。OTC医薬品の販売を通して「正しい薬の選び方・使い方を広めたい」と思い、現在は医薬品や健康食品、サプリメント関係の執筆をメインに活動中。化粧品検定1級や薬事法管理者などの資格も取得。
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