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妊婦・授乳婦へのセルフメディケーションのすすめかた

更新日: 2021年1月27日

妊婦や授乳婦でも飲める痛み止めは?OTC医薬品販売のポイント

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1.妊婦や授乳婦が抱えるさまざまな「痛み」

妊娠中は驚くほどマイナートラブルが絶えません。中でもとくに起こりやすいトラブルの1つが「痛み」です。具体的には次のような痛みに悩まされるケースが多くあります。

歯痛

つわり中は歯磨きができなかったり、うがいだけで済ませてしまったりすることが少なくありません。さらに妊娠中は唾液の量が減ることもあり、虫歯ができやすい状態です。つわり中や妊娠後期は虫歯の治療が難しくなることもあり、痛みを我慢している方は多いでしょう。

腰痛

お腹が大きくなるにつれて、重いお腹を支えるために腰の負担が大きくなります。また胎盤から分泌されるリラキシンというホルモンの働きにより骨盤や関節が緩むことも、腰痛が起こりやすくなる原因です。

坐骨神経痛

大きくなったお腹が神経を圧迫することで、坐骨神経痛が起こりやすくなります。お尻や脚に痛みが出ることが特徴です。

頭痛

妊娠中は黄体ホルモンの分泌が増えるため、頭痛が起こりやすくなると言われています。偏頭痛に悩まされている方も多いです。

出産を終えた後も痛みのトラブルは尽きません。授乳や抱っこで首や腰を痛めたり、乳腺炎になったりなど、とにかくどこかしら痛い状態が続いている方は多いでしょう。

2.妊婦や授乳婦にも販売できるOTC医薬品

基本的に妊娠中はアセトアミノフェン、授乳中はアセトアミノフェンに加えてイブプロフェンとロキソプロフェンが選択肢となります。

タイレノールA1)

アセトアミノフェンを単剤で配合した薬のため、勧めやすい商品です。胎児の先天性異常に影響がない2)ことがわかっており、妊娠初期から後期まで使用できます。授乳中の服用もできるため、妊娠期間から授乳中まで幅広い患者さんに対応できる痛み止めです。

ロキソニンS3)

市販のロキソニンシリーズの中でも、ロキソプロフェンのみが配合されている製品です。国立成育医療研究センターが公表している「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」4)に掲載されており、母乳中への移行が少ないことから授乳中でも使用できます。

妊娠中でも使えないことはありませんが、妊娠後期(28週~)に使用すると胎児の心臓や血圧などに影響がでる可能性があるため服用しないこととなっています。そのため妊婦へ積極的にお勧めできる商品ではありません。

イブメルト5)

カフェインやアリルイソプロピルアセチル尿素などが配合されていない、イブプロフェンのみ単剤です。水なしでいつでも飲めるため、急な痛みにも対応できます。

妊娠中の使用に関してはオーストラリア医薬品評価委員会でC6)となっているため、あえてイブプロフェンを選ぶ理由はありません。

授乳中の使用については、母乳中への移行が少ないため使用しても大丈夫だとされています。ただしこちらも、妊娠後期の方への使用は退治の心臓や血液などに影響が出る可能性があるため適していません。

3.妊婦や授乳婦に痛み止めを販売するときの注意ポイント

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木村 妃香里
きむら ひかり

薬学部を卒業後、大手ドラッグストアにて勤務。OTC医薬品の販売を通して「正しい薬の選び方・使い方を広めたい」と思い、現在は医薬品や健康食品、サプリメント関係の執筆をメインに活動中。化粧品検定1級や薬事法管理者などの資格も取得。
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