クイズ「納豆が大好きな患者さん。ワーファリンからリクシアナ錠30mgに処方変更の理由は?」

処方箋「リクシアナ錠30mg (エドキサバントシル酸塩水和物錠)」
<今日の処方箋>
【処方】リクシアナ錠(エドキサバントシル酸塩水和物錠)30mg 1日1回1錠 朝食後 14日分
常用薬でQOLが低下していると訴える患者の背景
70歳男性。非弁膜症性心房細動患者。体重は70Kg。腎機能は正常。
本日、「ワーファリン錠(ワルファリンカリウム錠)1mg」1日1回1錠 朝食後から「リクシアナ錠(エドキサバントシル酸塩水和物錠)30mg」1日1回1錠へ変更。
併用薬は心房細動における抗凝固薬以外に、Ca拮抗性不整脈薬の「ワソラン錠(ベラパミル塩酸塩錠)40mg」を1日1回1錠服用している。また、てんかんを患っており「テグレトール錠(カルバマゼピン200mg)」を1日1回1錠朝食後に服用している。
以前より「ワーファリン」を使用してPT-INRを測りながら用量調整をコントロールしてきたが、頻繁に病院で採血するのが大変であること、そして大好きな納豆が食べられないことが苦痛で先生に相談。併せて、1日1回朝食後に服用している併用薬と用法を合わせたいと希望。

それにより、ワーファリンを中止して、PT-INRなどの血液凝固能検査を実施し、治療域の下限以下になったことを確認した上で上記処方への切り替えとなった。
ここで患者さんから質問が
「今回、ワーファリン錠からリクシナア錠へ変更したことにより、治療効果が劣ることはないですよね?それから、体重を考えるとリクシアナ錠60mgでも良いですが、併用している薬を考えて、リクシアナ錠30mg1日1回1錠にしましょうと先生から言われました。これは、どの薬と関係していますか?また、先生に1日1回で抗凝固薬のイグザレルト錠(リバーロキサバン) 10mgを使用している僕の知り合いの話をすると、『あなたの場合は併用薬との関係上、リクシアナ錠の方が無難かなぁ』と言われました。一体どのような意味でしょうか?詳しく教えて下さい」
「ワーファリン錠(ワルファリンカリウム錠)からリクシアナ錠(エドキサバントシル酸塩水和物錠)へ処方変更された理由は?」
今回、PT-INR測定による通院頻度の解消、そして好物の納豆を食べたいという理由から「ワーファリン錠」から「リクシアナ錠(エドキサバントシル酸塩水和物錠)」へ変更になった患者さん。
ワーファリン錠に対してのリクシアナ錠に変更、そして、リクシアナ錠が60mgでなく30mgで処方された理由はなんでしょうか?また、リクシアナ錠と同様、1日1回服用の抗凝固薬であるイグザレルト錠が併用薬との兼ね合いであえて選択されなかった医師の処方意図はどのように考えられるでしょうか?さらに、患者さんにどのように回答すれば良いでしょうか?