1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. なぜなぜこの処方? 「処方箋解析クイズ」
  4. ネキシウムCapからガスター錠への変更理由って?

なぜなぜこの処方? 「処方箋解析クイズ」

更新日: 2025年5月5日 よーくん薬剤師

クイズ「逆流性食道炎の患者の処方が、ネキシウムCapからガスター錠へ変更された理由は?」

クイズ「逆流性食道炎の患者の処方が、ネキシウムCapからガスター錠へ変更された理由は?」のメイン画像

処方箋「ガスター(ファモチジン錠)20mg」

<今日の処方箋>
【処方】ガスター(ファモチジン錠)20mg 1回1錠 1日2回 朝夕食後 14日分

逆流性食道炎により「ネキシウムCap」を長期服用していた患者の背景

55歳男性。本日、「ネキシウムCap(エソメプラゾールCap)20mg」1回1錠 1日1回 寝る前からガスター錠(ファモチジン錠)20mg 1回1錠 1日2回 朝夕食後へ変更

5年前に逆流性食道炎の診断を受け、ネキシウムCap20mgが処方。その後、8週の治療終了後も症状が再発。それにより、長期処方でネキシウムCap20mgを継続し現在に至る。症状は安定しているとのこと。

しかし最近、手足の攣りや動悸が気になり受診。症状を伝えたうえで血液検査を実施したところ、低Mg、K、Ca血症との診断を受け入院し、本日退院のため、医師から薬剤が処方された。併用薬、合併症は特になく、腎機能正常、アルコールを飲む習慣はない。

医師からは「基礎疾患や他に使っている薬もなく、ネキシウムCapが低Mg、K、Ca血症の原因かと推測されます。胃酸を抑え、逆流性食道炎にも適応のある『ガスター錠』に切り替えましょう。電解質も改善したので、こちらで引き続き様子をみてください」と言われたとのこと。

ここで患者さんから質問が

「あまり詳しく聞けなかったのですが、なぜ、ネキシウムCapがこのように低Mg、K、Ca血症を起こす原因となったのですか?また、今回のガスター錠に関しては注意すべき点はありますか?詳しく教えて下さい」

クイズ「逆流性食道炎の患者の処方が、ネキシウムCapからガスター錠へ変更された理由は?」

今回は逆流性食道炎の長期治療において「ネキシウムCap」の副作用から「ガスター錠」へ変更されました。医師はどのような意図で、ガスター錠へ変更したのでしょうか?患者さんには、どのように回答すればよいでしょうか?


解説 クリックで表示

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

よーくん薬剤師の画像

よーくん薬剤師
よーくんやくざいし

調剤薬局勤務の薬剤師歴11年目のインフルエンサー。今まで自分が苦労して学んだ知識をブランクある方や知識に自信のない方に伝えることを軸にInstagramにて活動している。分かりやすい、読みやすい、かつ、現場で使える知識にこだわって発信中。

なぜなぜこの処方? 「処方箋解析クイズ」

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療クイズ ebm 感染症対策 薬剤師あるある アセスメント 調剤基本料 薬剤師ブロガー