クイズ「逆流性食道炎の患者の処方が、ネキシウムCapからガスター錠へ変更された理由は?」

処方箋「ガスター(ファモチジン錠)20mg」
<今日の処方箋>
【処方】ガスター(ファモチジン錠)20mg 1回1錠 1日2回 朝夕食後 14日分
逆流性食道炎により「ネキシウムCap」を長期服用していた患者の背景
55歳男性。本日、「ネキシウムCap(エソメプラゾールCap)20mg」1回1錠 1日1回 寝る前からガスター錠(ファモチジン錠)20mg 1回1錠 1日2回 朝夕食後へ変更
5年前に逆流性食道炎の診断を受け、ネキシウムCap20mgが処方。その後、8週の治療終了後も症状が再発。それにより、長期処方でネキシウムCap20mgを継続し現在に至る。症状は安定しているとのこと。
しかし最近、手足の攣りや動悸が気になり受診。症状を伝えたうえで血液検査を実施したところ、低Mg、K、Ca血症との診断を受け入院し、本日退院のため、医師から薬剤が処方された。併用薬、合併症は特になく、腎機能正常、アルコールを飲む習慣はない。
医師からは「基礎疾患や他に使っている薬もなく、ネキシウムCapが低Mg、K、Ca血症の原因かと推測されます。胃酸を抑え、逆流性食道炎にも適応のある『ガスター錠』に切り替えましょう。電解質も改善したので、こちらで引き続き様子をみてください」と言われたとのこと。
ここで患者さんから質問が
「あまり詳しく聞けなかったのですが、なぜ、ネキシウムCapがこのように低Mg、K、Ca血症を起こす原因となったのですか?また、今回のガスター錠に関しては注意すべき点はありますか?詳しく教えて下さい」