更新日: 2022年10月19日
Aちゃん(11歳,女児)は,両親と3人で暮らしている。3週前から疲労感を訴え昼寝をするようになった。そのころから夜間に尿意で起きてトイレに行くようになり,1日の尿の回数が増えた。2日前から食欲がなくヨーグルトや水分を摂取していたが,今朝から吐き気と嘔吐とがあり水分も摂れない状態になったため,母親とともに受診した。
血液検査データは,赤血球580万/μL,Hb 13.9 g/dL,Ht 44%,白血球9,500/μL,尿素窒素31 mg/dL,クレアチニン0.7 mg/dL,Na 141 mEq/L,K 4.8 mEq/L,Cl 94 mEq/L,随時血糖900 mg/dL。動脈血ガス分析は,pH 7.21,BE -12.3,HCO3- 10.9 mEq/L。尿検査は,尿糖2+,尿ケトン体3+であった。
Aちゃんは1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。Aちゃんは,インスリンの持続的な注入を開始し,3日後,血糖値が安定した。
1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)と診断が確定しインスリン自己注射を始めることになった。ペン型注入器を用いて,毎食前に超速効型インスリンの皮下注射,21時に持効型溶解インスリンの皮下注射を行うという指示が出ている。
Aちゃんと両親に対するインスリン自己注射の指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
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